若冲誕生 ~葛藤の向こうがわ~
前期 2020年05月23日(土)〜06月29日(月)
後期 2020年07月01日(水)~07月26日(日)
若冲作品の魅力とその背景に迫る
伊藤若冲(1716-1800)は、京都錦小路にある青物問屋「枡屋」の長男として生まれた。23歳のとき、亡くなった父に代わり家業を継ぐ。30代で家業のかたわら描いた絵には、独自の感性による表現が感じられる。家業を続けるのか、絵に専念するのかという葛藤に苦しんでいた若冲を解放したのは、彼の絵の才能を見いだし、精神的に支えた大典禅師をはじめとする禅僧や支援者たちであった。彼らが若冲やその家族を援助し励ましたことで、40歳で家業を弟に譲り、絵を描くことに専念する。若冲は代表作である極彩色の《動植綵絵》(30幅)を、隠居後の42歳頃からおよそ10年かけて制作し、同時期に多くの水墨画も描いている。その後、版画の技法による《乗興舟》を制作するなど、85歳で亡くなるまで新しい技法や表現を探求し続けた。一方、近年確認された記録から、営業停止になった錦小路市場を再開するため、若冲が先頭にたって交渉にあたっていたことが判明しており、絵だけを描いていたわけではないことが分かってきた。
本展では、本邦初公開となる若冲30代の初期作品《蕪に双鶏図》をはじめ、初期から晩年までの作品と若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫る。また、曾我蕭白、円山応挙など個性あふれる同時代の画家たちの作品も展示し、若冲の生きた18世紀京都画壇の秀作も紹介する。
※一部作品については途中で入替える可能性あり
基本情報
開催日程 | 前期 2020年05月23日(土)〜06月29日(月) 後期 2020年07月01日(水)~07月26日(日) |
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時間 | 10:00~17:00(最終入館 16:30) |
場所 | 福田美術館 |
アクセス | JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」 |
ホームページ | https://fukuda-art-museum.jp |
チラシ | - |
料金
一般・大学生:1300円、高校生700円、小・中学生400円
お問い合わせ
福田美術館
TEL | 075-863-0606 |
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