寛永能楽騒動記(「二条城・寛永行幸四百年祭二年前イベント」)【大江能楽堂】
2024年9月8日(日)
398年前、江戸時代の京都・二条城で、将軍が天皇をもてなした能とは?
お話と能楽劇で楽しむ「寛永能楽騒動記」
寛永 3 年(1626)の京都で、街中が熱気に包まれた一大イベントがありました。それが後水尾天皇の二条城行幸、「寛永行幸」です。その400 年の節目にあたる2026年には、全国各地で「寛永行幸四百年祭」を開催いたします。 2 年前である今年 9 月には、徳川秀忠・家光親子が後水尾天皇をもてなした能楽をテーマにした【能楽劇】を上演いたします。398年前、二条城で繰り広げられた騒動を、能公演と専門家によるお話でお楽しみください。<1> お話「寛永行幸時の能楽」
講師 宮本 圭造(能楽研究者 法政大学能楽研究所教授)
二条城では 5 日間にわたる盛大なもてなしが行われました。その一つ、が能楽です。後水尾天皇と徳川家光が大広間に並んで能楽を鑑賞された記録が残っています。天皇をもてなすための能とはどのようなものだったのか、当時の記録からひもときます。
<2> 能楽劇「寛永能楽騒動記」
出演 林宗一郎(能楽師観世流シテ方 京観世林家十四世当主)ほか
天皇と将軍の御前での猿楽(能)上演。この名誉ある場で、あるハプニングが起こります。一体何が......! その顛末はいかに! 劇中、行幸時に上演された演目の中から、能「熊坂」を上演します。
◆寛永行幸とは―?
寛永行幸では、全国から 9 割方の大名が京都に集まり、御所から二条城に向けて、天皇と将軍をはじめとする 9000 人の行列が行われたと言われています。大坂の陣からたった 11 年後に行われたこの華やかな行列を、多くの庶民が宴をしながら見物し、ようやく平和が訪れたことを実感しました。文化芸術と産業が花開く江戸時代の幕開けです。
天皇を招いた二条城では、二代将軍徳川秀忠と三代将軍家光によって、管弦や能楽など5日間にわたる盛大なもてなしが行なわれ、当時の記録が多数残されています。そして、この出来事をきっかけとして、「日本文化のふるさと」とも言われる寛永文化が多彩な展開を遂げ、市中に数々な産業が興隆しました。
寛永文化は、小堀遠州、本阿弥光悦、俵屋宗達、松花堂昭乗といった、後世に名を残す多くのスターを生みましたが、それは、多様なジャンル、多様な職業の人々が身分をこえて交わり、場を共にするなかで育まれました。天皇と将軍、公家と武家、政治と経済、文化の融和・融合の象徴として、「寛永行幸」は語り継がれ、屏風や絵巻に描かれてきたのです。
「二条城・寛永行幸四百年祭二年前イベント」
後援:京都府、京都市、公益財団法人京都府観光連盟、公益財団法人京都市観光協会、公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー、京都商工会議所、古典の日推進委員会、京都新聞
基本情報
開催日程 | 2024年9月8日(日) |
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主催者 | Living History KYOTO |
時間 | 13:00~15:30(開場12:30) |
場所 | 大江能楽堂(京都市中央区押小路通柳馬場東入橘町64) |
アクセス | 京都市営地下鉄烏丸線「烏丸御池駅」下車、徒歩約 5 分 |
ホームページ | https://livinghistory-kyoto.com/kaneinohgaku/ |
チラシ | - |
料金
指定席: 8,000 円(税込) ※限定 50 席で椅子席/自由席 5,000 円(税込)
※自由席は桟敷で座布団席となります。足をくずしてご覧いただけます。後列は正座クッションの貸し出しもございます。
お問い合わせ
Living History KYOTO事務局
京都市中京区姉小路通堀川西入樽屋町 458 文と編集の杜内
TEL | 075-354-5373 |
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info@livinghistory-kyoto.com |
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