ファッツァー【アンダースロー】
2026年5月2日(土)~5月6日(水)
そして、俺は今、半分になった木の下で、俺たちのタバコを吸いつくす。俺はもう戦争をしない。ここに来てよかった、この世界で俺が三分間、考えることができる場所に。そろそろ行こうか。
第一次世界大戦中、脱走兵ファッツァーは仲間とともに地下室に潜伏するが、仲間との団結に失敗し、「敗北を勝ち取る」。元ライブハウスだったアンダースローの空間の魅力が最大限に発揮されたレパートリー。バンド「空間現代」との幸福な共同作業によって、正真正銘ロックな作品に仕上がった本作を特別上演!
どうぞお見逃しなく!!
京都の劇団「地点」によるブレヒト『ファッツァー」を見た。演出家の三浦基氏はオリジナルの戯曲を用いず、古典戯曲を切り刻んで腑分けして内部に分け入り、そこから演出を、つまり方法を再創出する。いわゆる台本どおりに演じられることはなく、またいわゆるリアリズムの演技もない。俳優たちは自分に割り振られた台詞を自分のやり方で声に出し、だがたんに自由ということではなく、ここに音楽が、三人編成のバンド(「空間現代」のメンバー)が生で演奏するサウンドが独自の周期を持って、俳優たちの声を断ち切り、台詞はそこで意味を伝えきることなくいわば銃殺されて宙に消え、短い演奏の終わりとともに次の俳優が次の台詞を声にする、それが繰り返されるのだが、俳優たちの台詞の速度が毎回変化するため、偶然でもなければ二度と同じことは起こりえない。ここに何があるか。劇全体、というのはこの場合かすかな物語の残滓と台詞たちの残響、そして俳優たちの軌跡のことだが、それは《体験》として観客に届けられる。どのような言葉にも還元しようのない、ただ《体験》としてのみ感得されるもの、それがある。
青山真治
『青山真治クロニクルズ』より抜粋
作:ベルトルト・ブレヒト
翻訳:津崎正行
演出:三浦基
音楽:空間現代
出演:安部聡子
石田大
窪田史恵
小林洋平
秋元隆秀
岸本昌也
佐藤鈴奈
舞台美術:杉山至
照明:藤原康弘
衣裳:堂本教子
衣装協力:コレット・ウシャール
舞台監督:大鹿展明
制作:田嶋結菜
基本情報
| 開催日程 | 2026年5月2日(土)~5月6日(水) |
|---|---|
| 主催者 | 合同会社地点 |
| 時間 | 各日17:00開演 |
| 場所 | アンダースロー 〒606-8266 京都市左京区北白川久保田町21 地下 |
| アクセス | ・京都市営バス 7・203系統/5・204系統 「銀閣寺道」下車 → 徒歩約1分 |
| ホームページ |
https://chiten.org/events-projects/fatzer2026/ |
| チラシ | - |
料金
一般 前売4,000円 当日4,500円
学生 前売3,000円 当日3,500円
(全席自由/税込)
お問い合わせ
地点
| TEL | 075-366-5589 |
|---|---|
| info@chiten.org |
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