旅のカタチ

贅沢独り占めの旅

非日常なひとときが何よりの贅沢。誰にも気兼ねしないひとり旅で、風情ある宿に泊まり、とっておきの朝食を食べ、特別感あるおもたせを手に帰路に着くコースを紹介します。出発は仕事後の金曜日でもOK。日常から離れ、のんびり京都を旅してみたい人におすすめです。普段頑張っている自分へのご褒美に、こんなひとり旅はいかが。

モデルコース

※右に横スクロールすると全体が確認できます。

PICK UP SPOTは、メインスポットの前後での立ち寄り先候補としてご紹介するスポットです。ぜひいろいろと組み合わせ、あなただけのオリジナルコースを作ってみてください。

老舗のもてなし 「柊家別館」

※プランによっては、朝食がセットになっている場合があるので注意。

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老舗のもてなし「柊家別館」写真03

格子扉の先の別世界で静かに流れるひとり時間に安らぐ。

老舗のもてなし「柊家別館」

ひとりでの京都の滞在をより特別な思い出にするなら、宿選びも大切です。気軽に利用できるホテルもよいけれど、せっかくなら京都らしい情緒を感じる宿で、贅沢な時間を過ごしてみたいもの。柊家の別館として昭和34年(1959)に創業した「柊家別館」は、そんな思いを叶えてくれるお宿です。

宿は街の中心地にありアクセスも良好ながら、静かに佇む姿が印象的。大正時代築という純和風の建物の門をくぐった先には石畳のアプローチが続き、進むほどに旅情がかきたてられます。格子の扉を開けてすぐ、目の前に掛かる「来者如歸(らいしゃにょき)」の陶板は、 「 来るもの帰るがごとし」という意味で、自分の家に帰ってきたようにくつろいでもらいたいという思いが込めれたもの。2階建てで全14部屋というこぢんまりとした大きさも、ひとり旅には程良く感じられます。

日本庭園を眺めながら趣向を凝らした料理に舌鼓。

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柊家別館で使用しているものなど、ここでしか買えないオリジナルの土産品を販売。
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お部屋では、自慢の料理を部屋でくつろぎながら楽しめます。四季の素材を主役に上賀茂や大原などで仕入れた新鮮な野菜・果物を盛り込んだ日本料理は、見ているだけで満たされそうな美しさ。五感を潤す繊細な日本料理をひとり静かに味わうことは、贅沢の極みといえるかもしれません。
数々の著名人が愛した宿・柊家旅館の精神を受け継ぐもてなしながら、1泊2食付2万1,600円〜という手頃な価格も魅力のひとつ。街歩きの拠点にもぴったりの宿で、一人の時間を堪能しましょう。

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白ごはんの美味に目覚める 「朝食 喜心 kyoto」

カウンターがメインの和モダンな店内で店の方との会話も弾む。

白ごはんの美味に目覚める「朝食 喜心」
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白ごはんの美味に目覚める「朝食 喜心」写真02

京都で迎えた朝は、とっておきの朝食で1日のスタートを切ってみてはいかが。花見小路通のほど近く、祇園の路地の一角に店を構える「朝食 喜心 kyoto」はその店名通り、朝食専門の和食店。土鍋で炊く白ごはんを主役にした、シンプルながら和食の真髄を極めた朝食で、各地から訪れる食通の心をつかむ名店です。
料理の監修を手がけるのは、日本食文化を発信するために海外でも活躍する中東篤志さん。白ごはんのおいしさを伝えるために、メニューは「一飯一汁」を基本とした献立を用意しています。

白ごはんの美味に目覚める「朝食 喜心」写真03

まずは、1日の最初に口にするものだからと優しい味に仕上げた、向付(むこうづけ)の汲み上げ湯葉からいただきます。京都の「ゆば工房 半升」の湯葉は大豆本来の甘さがしっかりと感じられ、とろりと濃厚な口当たりが印象的です。

風味豊かな「煮えばな」を味わえるのも土鍋で丁寧に炊くごはんならではの醍醐味。
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白ごはんの美味に目覚める「朝食 喜心」写真06

土鍋でごはんが炊き上がると、「煮えばな」と呼ばれる炊き立てのごはんがひと口分登場します。米からごはんに変わってすぐの煮えばなは香りや風味が強く、米が1番おいしく味わえる状態とも言われているそうです。蒸らす前のごはんはつやつやと輝き、口に広がる米の甘さとみずみずしさは土鍋でしか体験できない贅沢な味わい。ごはんがおいしく炊き上がるように研究を重ねて誕生したという滋賀・彦根の一志郎窯の土鍋と、幾種類もの米のなかから選ばれた山形県産のつや姫は、ごはんをおいしく食べるための最高の組み合わせといえます。

シンプルだからこそ奥深い和食を極めた「一飯一汁」。
白ごはんの美味に目覚める「朝食 喜心」写真04

煮えばなの後には少し蒸らしたごはんを、汁物とうるめいわしの干物、自家製の漬物など、おかずとともに楽しみます。汁物は京白味噌の豚汁・季節野菜の汁物・海鮮和風トマト汁の3種から選択。1番人気の豚汁は、料亭御用達のしま村の白味噌と丁寧にとった出汁がきいていて、朝の空腹に優しくしみわたるおいしさ。ごはんとの相性が抜群なのは言うまでもありません。

PICK UP SPOT

お庭を眺めながら一服

自分に贈るご褒美土産

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暮らしを彩る手作り茶筒