称念寺(猫寺)
本空山(ほんくうざん)と号し、浄土宗知恩院派に属する。慶長11年(1606)茨城県土浦(つちうら)城主松平伊豆守信吉(いずのかみのぶよし)が師僧嶽誉(がくよ)上人のために建立した寺で、上人は同宗捨世(しゃせい)派の祖・称念上人を開山とし寺号を称念寺と定め、自らを中興開基(ちゅうこうかいき)とした。当時に葬られた松平信吉の母が徳川家康の異父妹であったので寺紋を徳川家定紋、三ッ葉葵とした。
寺伝によれば、三代目住職の頃、松平家と疎遠となり寺は荒廃していたが、ある夜、帰宅した住職は、愛猫が美姫に化身して舞うのを見て怒り、これを追放した。数日後、猫が住職の夢枕に立ち松平家との復縁を告げ、住職に報恩し、寺は立派に再興した。以後、寺では猫の霊を厚く守護し、本堂前の老松は猫を偲んで植えたものである。このことから称念寺はいつしか「猫寺」と呼ばれるようになったという。なお、本尊お内仏来迎仏阿弥陀(ないぶつらいこうぶつあみだ)像は平安中期の高僧恵心僧都(えしんそうず)の作といわれる。上京区寺ノ内浄福寺西入上る西熊町
基本情報
正式名称 | 称念寺(猫寺) |
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住所・所在地 | 寺ノ内浄福寺西入上る西熊町 |
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