宝鏡寺
中世京洛に栄えた尼五山の一つであった景愛寺の法灯を受け継ぐ宝鏡寺は、光厳天皇皇女華林宮惠厳禅尼公が、伊勢二見浦で漁網にかかった聖観世音菩薩を奉じて創建・開山。臨済宗単立の尼門跡寺院。百々御所(どどのごしょ)の御所号をもつ。孝明天皇遺愛の人形をはじめ、多くの人形を所蔵、‘人形の寺’として有名。ふだんは非公開だが、春と秋に人形展が開かれる。
建立:1370年頃(南北朝時代)
※春・秋の人形展の時のみ拝観可
宝鏡寺南庭は一面の苔が美しく秋の紅葉「一木百樹」とのコントラストが鮮やかである。東庭は桜、椿、柿、花梨など華やかな花木の庭。また皇女和宮ゆかりの「鶴亀の庭」がある。中庭にも奈良の都の八重桜や村娘椿がある。
■椿(熊谷と月光と村娘)
宝鏡寺の庭の北端にある肥後椿の原木となった熊谷が有名である。地上部で幹間130cm、さらに3幹に分岐しており、一重大輪の真紅の花は、蕾の円形態から特徴が見えるが、何よりも雄ずいが放射状に平開して発達する形状が、肥後椿のいわば原形ともなっている。葉も濃緑色で厚い。
また、庭内の西北隅にある月光は、京椿の中でも貴重な名品で、とりわけここ宝鏡寺の個体は、弁化した雄ずいが鮮明な白色を呈することから、紅色花弁との対比が清らかに現れる特色がある。中庭には村娘の原木が濃桃色の八重の花をつける。
基本情報
正式名称 | 宝鏡寺 |
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よみがな | ほうきょうじ |
通称名称 | 人形寺 |
よみがな | にんぎょうでら |
住所・所在地 | 京都市上京区寺之内通堀川東入百々町547 |
アクセス | 市バス9・12「堀川寺ノ内」下車、徒歩約1分 |
開催日時 | - |
営業時間 | 10:00~16:00 ※15:30受付終了 |
定休日 | 春・秋の人形展の時のみ拝観可 |
TEL | 075-451-1550 |
ホームページ | http://www.hokyoji.net |
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