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西明寺

本堂

本堂

客殿

客殿

天長年間(824~834)空海の弟子智泉が開創。平等心王院ともいう。現在の伽藍は1700年(元禄13)桂昌院の帰依により再建。本尊釈迦如来像(重文)は高さ51センチの小像で、仏師運慶によって彫られている。脇陣に安置されている千手観音像(重文)は平安時代に彫られ、繊細な顔立ちをした立像である。真言宗。紅葉の名所。
建立:832(天長9)年

■本堂
元禄13年(1700)に五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進により再建された。桁行七間、梁行四間で、内部は桁行に三分されている。中央間が内陣で、後方に四天柱を建てて逆蓮擬宝珠付きの唐様須弥壇に厨子が奉安されている。両横の脇陣が外陣の役割を果たしており、真言宗寺院の本堂としては特異な平面である点に特色がみられる。正面入口の梁上に「霊山鷲心」の額が掲げられている。

■客殿
本堂の左方に接近して建ち、本堂左後方と短い渡廊下で結ばれている。造営は本堂より古く、江戸時代前期に移築された。当時は食堂と称し、僧侶の生活や戒律の道場として使用されていた。前列二室、後列三室からなり、前列南室には、慶長および元和年間に三度にわたって制定された九ヶ条からなる「平等心王院僧制」木札が掲げられている。

■表門
一間薬医門で、本堂と同じ元禄13年(1700)の造営になり、西明寺の元禄造営の一連の建造物として貴重である。

■釈迦如来像
本堂正面の須弥壇上の厨子内に安置されている本尊で、鎌倉時代に仏師運慶によって彫られた立像である。清涼寺式釈迦如来像で生前の釈迦如来の面影を伝えていると云われており、重要文化財となっている。釈迦如来は二千五百年前に印度国に生まれ、仏教を創設された。その教えは、「万物は因、縁、果の法に従う。因、縁、果の法を見る時、正智を生ずる。正智を生ずる時、正しい生活が行われる。正しい生活が行われる時、苦しみ、悩みから救われ、ここに平安の光明が実現する。」と説かれている。

■千手観世音菩薩像
本堂の脇陣に安置されており、平安時代に彫られ、重要文化財となっている。頭上に十面を戴き、宝冠をかぶり、合掌する真手を含め四十二手の千手観世音菩薩像である。細面で鼻筋が通った繊細な顔立ちをした立像である。慈悲の力を持って衆生の苦しみを救うと信仰されている。

■愛染明王像
本堂の脇陣に安置されており、鎌倉時代後期に慶派に連なる仏師によって彫られた坐像である。五鈷を戴く獅子冠を頭上に乗せ、三目を瞋らせ、開口して牙歯と舌先を現わし、六臀の各手に法具や弓箭等を執って坐っている。我宝自性上人の念持本尊で、愛の力を授かるとして古来から多くの人々に拝まれてきた。

基本情報

正式名称 西明寺
よみがな さいみょうじ
通称名称 -
よみがな -
住所・所在地 京都市右京区梅ケ畑槙尾町1
アクセス JRバス「槙ノ尾」下車
開催日時 -
営業時間 -
定休日 -
TEL 075-861-1770
ホームページ https://www.saimyoji.or.jp/

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