旅のカタチ

可愛い尽くしの旅

とびきりキュートなスイーツから、鮮やかに彩られたお寺まで。胸がときめく、京都の可愛いスポットを巡るコースを紹介します。神社やお寺は、見た目の可愛さだけでなく、歴史やご利益を学んでから訪れるのがおすすめ。きちんと由縁を知ることで、京都旅行がさらに楽しいものになるはずです。さぁ、シャッターチャンスは数知れず。京都の可愛い探しの旅に出発!

モデルコース

※右に横スクロールすると全体が確認できます。

PICK UP SPOTは、メインスポットの前後での立ち寄り先候補としてご紹介するスポットです。ぜひいろいろと組み合わせ、あなただけのオリジナルコースを作ってみてください。

恋の悩みは神頼み 「地主神社」

女子に人気のパワースポットで恋愛成就を祈願。

地主神社

「縁結びの神様」として知られる地主神社は、清水寺の境内に位置しています。参道に大きく掲げられた「縁」の文字や、キュートなお守りなど、境内は恋愛をイメージした可愛いモチーフでいっぱい。年中通して、恋愛成就を願う女性に大人気のスポットです。地主神社に祀られている神様は、大国主命(おおくにぬしのみこと)。神話『因幡の白ウサギ』に登場する心優しい神様で、古くから縁結びの神様として崇拝されています。また、境内には大国主命のほか、二組の夫婦神も祀られていることから、地主神社は子授け・安産の信仰も集めています。
その創建年は神代の昔ともいわれ、京都のなかでも有数の歴史を持つ地主神社。近年では、神社の本殿は清水寺の本堂の奥に位置しているため、この一帯の信仰は、地主神社を中心に広がったのではないかとも考えられています。地主神社は、古くから多くの人の信仰を集める、歴史あるパワースポットなのです。

恋の行方はいかに...?

写真:恋占いの石

片方の石からもう一方の石まで、
目を閉じて辿り着くことができれば恋の願いが叶うと伝わる。

写真1:地主神社

恋占いおみくじをひいて運勢をチェック。

写真:おみくじ
写真2:地主神社
写真:ふたりの愛

揃いで持つと愛が育まれるというお守り「ふたりの愛」(1,000円)も人気。

写真3:地主神社

最後に、一つ不思議なことに気づきませんか。なぜ「神社」が「お寺」の中にあるのでしょうか。それには、神道と仏教を合体させようという思想「神仏習合」が深く関わっています。神仏習合で一度は合体していた清水寺と地主神社が、明治期に「神仏分離令」によって再び引き離されたのが、この不思議な立地の由縁です。地主神社に訪れた際は、その歴史にも注目してみましょう。

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欲を我慢して幸せに 「金剛寺(八坂庚申堂)」

カラフルなくくり猿に願いを託す。

写真1:八坂庚申堂

SNSで話題沸騰中のスポットが、八坂の塔のすぐそばにあるこちらのお寺。カラフルに彩られたお堂の前で写真を撮るのが、女子の間で京都観光の新定番になっています。しかし、庚申堂の歴史について、しっかりと理解している人は少ないかもしれません。せっかく庚申堂にお参りするのであれば、お寺の由縁を知っておくのがマスト! 歴史や文化を学んで、ワンランク上の京都旅行を楽しみましょう。

写真2:八坂庚申堂

写真撮影をする前に、まずは本堂にお参りを。

写真3:八坂庚申堂

庚申信仰発祥の地として有名な八坂庚申堂。そもそも庚申(こうしん)とは、60日に一度まわってくる庚申(かのえさる)の日を意味します。道教では、庚申の夜は寝ている人間から三尸(さんし)の虫が抜け出し、天帝に悪行を告げて寿命を縮めるといわれており、庚申の夜を徹夜して過ごす「庚申待ち」が行われていました。八坂庚申堂は正式名称を「金剛寺」といい、道教の庚申待ちとは無関係でしたが、本尊・青面金剛が三尸の虫を食べるといわれることから、庚申待ちの夜に拝まれる対象に。こうして、金剛寺は「八坂庚申堂」の名で広く親しまれるようになっていったのです。徹夜の風習は次第になくなったものの、八坂庚申堂では現在も庚申の日、護摩焚きやこんにゃく焚きの行事を行っています。

お菓子や漫画など、我慢したいものに貼ろう。

写真:我慢じゃ!シール

「我慢じゃ!シール」はお土産にもおすすめ。

写真4:八坂庚申堂

願いことを書いたくくり猿を奉納。

写真:くくり猿
写真5:八坂庚申堂
写真6:八坂庚申堂
写真7:八坂庚申堂

庚申信仰で猿は神様の使いとされるため、境内では、見ざる・言わざる・聞かざるの三猿があちこちに。猿にちなんだ授与品も人気があります。また、お堂を明るく彩る正体は「くくり猿」と呼ばれるお守りです。欲望のまま行動する猿の手足を縛った姿を表現したもので、わがままな自分の欲求を一つ我慢して、お願い事を一つ書き、本尊の青面金剛に奉納するのが習わしとなっています。カラフルな理由は「着物など布の端切れを使用するから」とご住職。自らが手作りすることもあるそうです。

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