芳春院
当院は,慶長13年(1608年),加賀の前田利家の夫人芳春院が,玉室宗泊を開祖として建立した大徳寺の塔頭で,前田家の菩提寺である。建物はその後火災に逢い,現在の本堂は明治初年に建てられたものである。
本堂背後には,飽雲池を前にした二重の樓閣呑湖閣があり,金閣,銀閣と同様,樓閣山水庭園として名高い。呑湖閣は,元和3年(1617)に前田利家の子利長が小堀演習に依頼して建てたものと伝えられる。池の上に架かる打月橋には,開祖玉室の筆による「打月」の二字の額を掛けている。池中には,かきつばたやすいれんが多く,花時は見事である。庭園は度々改造されてはいるが,なお創建時の面影を伝えている。
墓地には,芳春院の霊屋,かの東寺百合文書の整理を行った前田綱紀の霊屋をはじめ,前田家代々の墓がある。
基本情報
正式名称 | 芳春院 |
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住所・所在地 | 紫野大徳寺町55 |
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