地主神社
清水八坂一帯の産土神(うぶすなのかみ)で、元は地主権現とよばれ、明治維新 後に現在の名に改めた。祭神として、大国主命(おおくにぬしのみこと)とその父母 神素戔鳴尊(すさのおのみこと)・奇稲田姫(くしなだひめ)ら5柱を祀る。 創建は神代(かみよ)の昔と伝わり、平安遷都とともに皇室をはじめ広く信仰をあつめた。天禄3年(972)の臨時祭には、円融天皇が行幸し、その後も歴代天皇の行幸が伝えられている。 現在の社殿は、清水寺本堂と同じ寛永年間(1624~1644)の再建で、桃山時代の様式による華麗な建物である。本殿、拝殿、総門、境内地が国の重要文化財に指定され世界文化遺産に登録されいる。拝殿天井の龍の画は狩野元信の筆と伝えられている。境内には桜樹が多く、「地主(じしゅ)の桜」と呼ばれ、古くから桜の名所として有名で、謡曲「田村」、「熊野(ゆや)」、小歌集「閑吟集」など中世の文学にもしばしば登場する。また、縁結びの神として広く崇敬をあつめている。 京中へ地主の桜や飛ぶ胡蝶 其角 地主からは木の間の花の都かな 季吟
基本情報
正式名称 | 地主神社 |
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住所・所在地 | 清水寺境内 |
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