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駒札・歌碑

鞍馬寺

鞍馬寺

 奈良唐招提寺(とうしょうだいじ)の開山鑑真和上(がんじんわじょう)の高弟で、慈悲の権化といわれた鑑禎上人が、宝亀元年(770)正月4日に、白馬(あおうま)が鞍を置いて雲中にあるかのようなたたずまいを、この山容に感じて霊地と定め、さらに毘沙門天を感得してその姿をまつったのがこの寺のはじまりである。

 延暦15年(796)桓武天皇は藤原伊勢人(いせんと)に命じて皇城鎮護の道場としての伽藍を造営させた。

 豊臣・徳川両氏もまた当山を保護したが、度々の火災にあい、往時の寺観を見るべくもない。しかし、近年大いに復興されて鞍馬弘教の中心として広く信仰を集めている。

 山中にいたるところに名勝古跡があり、源義経にゆかりの涙の滝や背くらべ石などの伝説に富んだ古跡をたずねるのも興味深く、魔王殿や貴船へくだる山道はなお往時をしのぶに充分である。仁王門より山上への坂道は、枕草子に記された「つづら折」の名で親しまれている。左京区鞍馬本町

基本情報

正式名称 鞍馬寺
住所・所在地 鞍馬本町1074

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