京都市内の人口に占める学生の割合は、大都市の中では日本一。「学生のまち」として名高い京都には、たくさんの大学が連立し、通りにはキャンパスライフを謳歌している学生が闊歩しています。卒業後、もしも京都の大学に進学したらどんな生活を送るのか? 未来の自分をイメージしながら京都を散策してみると、いつもと違う街の姿が見えてくるかもしれません。
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PICK UP SPOTは、メインスポットの前後での立ち寄り先候補としてご紹介するスポットです。ぜひいろいろと組み合わせ、あなただけのオリジナルコースを作ってみてください。
PICK UP SPOT
京大生の御用達カフェ
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食・グルメ・ショッピング
進々堂 京大北門前
パリのカフェを思わせるモダンな雰囲気の喫茶店。パリに留学経験を持つ創業者がデザインした、京大の教授や学生行きつけのお店です。長テーブルと長椅子は人間国宝の木漆工芸家・黒田辰秋氏の作品で、京大生が大人数で話し合える場にしたいと、特別に発注されました。人気メニューは、学生が毎日飽きずに食べられるようにと作られた「カレーパンセット」。創業者の、「学生たちにおいしいコーヒーを味わってもらいたい。そして、世界に羽ばたいてほしい」という思いが感じられる空間です。
アカデミックな空間を満喫 「京都大学 吉田キャンパス」
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京都大学は現在「吉田」「宇治」「桂」の、3つの大きなキャンパスで構成されていますが、初めて訪れるならば、まずは大学が創設された場所である、吉田キャンパスを見学するのがよいでしょう。構内には、登録有形文化財に指定されている校舎がずらり。重厚感のある建築物が並ぶキャンパスはどこかテーマパークのようでもあり、大学特有のアカデミックな雰囲気に、思わず胸が高鳴ることでしょう。
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明治22年(1889)竣工の旧石油化学教室本館。キャンパスに現存する建物の中で最古のもの。
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テレビでもよく目にする大学のシンボル、時計台とクスノキは、吉田キャンパスの中でも本部構内と呼ばれるエリアにあります。クスノキの下のベンチには、思い思いの時間を過ごす学生の姿が。すぐそばのカフェレストラン「カンフォーラ」では、時計台とクスノキを目の前に眺めながら休憩することができます。こちらのカフェに足を運ぶときは、第24代総長・尾池和夫先生が監修を務めた「総長カレー」も必食です。
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本部構内には、一般公開している京都大学総合博物館も位置しています。館内で展示されている約260万点の資料は、京都大学が打ち出してきた研究成果ばかり。貴重な標本や史料のほか、熱帯雨林の環境を再現したスペースなど、外からは想像できないスケールの大きな展示もあります。さらに、研究者の苦悩や喜びの記録が展示されているのは、大学博物館ならでは。研究の過程を知ることで、自分の研究分野を突き詰めることの厳しさと楽しさを感じることができます。また、理系から文系まで分野を超えた展示を見学することは、改めて自分の興味を見つめ直すきっかけにも繋がります。大学受験を控えた生徒にとって、貴重な体験が待っていることでしょう。
京都屈指のおしゃれキャンパス 「同志社大学 今出川キャンパス」
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京都大学を後にして、鴨川や御所を眺めながら歩くこと約30分。赤レンガの瀟洒な建物が並ぶ同志社大学に到着します。まずは、烏丸通の西側に位置する室町キャンパスのHamac de Paradis(アマーク・ド・パラディ)寒梅館へ。ここは、学生たちにも人気のおしゃれな学食です。自家製のシロップで作った「今出川ジンジャーエール」や、レモン1個を丸ごとしぼった「レモンスカッシュ」など、店長自慢のドリンクを片手に、キャンパス内の散策に出発しましょう。
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ギャラリーを備えるハリス理化学館。
明治期を代表する洋風建物が並ぶのは、烏丸通の東側に位置する、同志社大学今出川キャンパスです。明治中期〜昭和初期に建てられた建築物は、国の重要文化財や登録有形文化財に指定されています。「ハリス理化学館」にある「ハリス理化学館同志社ギャラリー」では、しばしば企画展が行われているので、時間がある方はぜひ見学してください。明治23年(1890)に建てられた建物内部を、興味深い展示とともに楽しむことができます。高くそびえる塔が大学のシンボルになっている「クラーク記念館」や、イギリス積みのレンガ建築「ハリス理化学館」など、見どころは他にもたくさん。両側に有名建築が立ち並ぶメインストリートは、まるで西洋の街並みを歩いている気分になります。
赤レンガと青々とした芝生は写真映えも最高。同志社の学生になった気分で、思い出の写真を撮ることができます。今出川キャンパスは地下鉄「今出川駅」から直結(日曜・祝日は連絡口閉鎖)しているので、帰りのアクセスも楽々。時間をたっぷり使って、構内を見学してください。
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大盛りかつ丼に挑戦
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食・グルメ・ショッピング
松乃家
昭和12年(1937)にオープンした定食の店。サラリーマンや地域の住民をはじめ、同志社大学の今出川キャンパスに近いこともあり、大勢の学生でにぎわっています。豊富なメニューのなかでも、名物は大盛りのかつ丼。とんかつに出汁のきいたとろとろの卵が絡んだかつ丼は、通常のサイズの約2.5倍もあるのだそう。学生の「もっとおなかいっぱい食べたい!」という要望でこのメニューが誕生したといい、そのボリュームは圧巻! ぜひおなかをすかせてみんなで挑戦してみてください。