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毘沙門堂

毘沙門堂

 護法山出雲寺と号する天台宗の門跡(もんぜき)寺院である。

 大宝3年(703)創建と伝え、延暦年間(782~805)伝教大師(でんぎょうたいし)が下出雲路(しもいずもじ)で自ら作った毘沙門天を安置して下出雲路寺と名づけ、天台宗をひろめたので、世人はこれを毘沙門堂と呼んだ。中世以降、たびかさなる戦乱で荒廃し、天正年間(1573~91)に織田信長の兵乱で堂宇を全焼した。慶長16年(1611)に天海僧正が後陽成天皇の勅命によって再興をはかり、中途で天海が亡くなったため、その高弟公海が遺志を継いで寛文5年(1665)に再建され、以来、代々法親王が入室されて毘沙門堂門跡と称された。

 本堂には伝教大師作の毘沙門天を本尊としてまつっている。山科区安朱稲荷山町

基本情報

正式名称 毘沙門堂
住所・所在地 安朱堂ノ後町

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