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明壽院(伏見庚申堂)

当山は真言宗醍醐派の寺院で光圓山(こうえんざん) 明壽院(みょうじゅいん) 庚申堂(こうしんどう)と号し、庚申信仰の寺として地元では伏見庚申堂とも呼ばれている。
六十日に一度巡ってくる庚申(かのえさる)の日の夜には、人々は寝ずに一夜を明かす「庚申待ち」を行った。言い伝えによると、人の腹のなかには三尸(さんし)という虫がいて、庚申の日の夜に人々が寝静まってから体から抜け出る。そしてその人がしてきた悪事を天帝に告げに行き、それによって寿命が決まるといわれていた。そこで人々は三尸の虫が抜け出さないように寝ずに過ごした。庚申待ちにより、三尸の虫を封じ息災延命や心身共に清浄になることを祈願したのである。
本尊の庚申(こうしん)尊(そん)は青面(しょうめん)金剛(こんごう)を中尊とする夜叉達で、「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿を眷属(けんぞく)(神仏の遣い)とすることで有名で,普段は厨子に納められ、御開帳は六十年に一度の庚申(かのえさる)の年である。
寺伝によれば,創建は寛永十五年(一六三八)で、東山天皇の時代の元禄十一年(一六九八)には玉躰(ぎょくたい)安穏(あんのん)祈願の勅許を受け栄えた。 創建当初は隣接する住吉児童公園を含む一帯がその境内で大きな堂宇が並んでいたが、明治中期に本堂も含め取り壊されて縮小し、現在の本堂は当時の護摩堂が移築され、庚申尊を中心に諸仏・諸尊が
祀られ、諸病平癒・女人守護の寺院として信仰を集めている。        京都市 

基本情報

正式名称 明壽院(伏見庚申堂)
よみがな みょうじゅいん(ふしみこうしんどう)
住所・所在地 桝屋町614

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