吉田屋跡
このあたりは幕末維新の史跡ともいえる料亭吉田屋があった所である。
江戸時代から明治時代初期にかけて、花街として知られた「三本木(さんぼんぎ)」の中にあって、幕末には桂小五郎(後の木戸(きど)孝(たか)允(よし))をはじめとする討幕派の志士たちが密会した場所として知られている。
元治(げんじ)元年(一八六四)、禁門(きんもん)の変(蛤(はまぐり)御門(ごもん)の変)で敗れた長州藩は、その後勢力を挽回しようとして様々な秘策をめぐらし、志士が京都に潜伏した。こうした中、身を潜めて世の動静を探っていた桂小五郎をはじめとする長州藩の志士達が、吉田屋など三本木の料亭で密会を重ねたといわれる。また、幾(いく)松(まつ)(後の松子、木戸夫人)が芸妓時代を過ごしていたのもこの三本木であるという。
京都市
基本情報
| 正式名称 | 吉田屋跡 |
|---|---|
| よみがな | よしだやあと |
| 住所・所在地 | 三本木丸太町上る東側中之町 |
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