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駒札・歌碑

勝林院

勝林院

 魚山(ぎょざん)と号する天台宗の寺院である。
 寂源(じゃくげん)が長和二年(一〇一三)に創建し、後に天台声明(しょうみょう)の根本道場の一つとなった。
声明とは仏を讃える歌謡や経を読む音律であり、仏教の伝来とともに日本へ伝わった。天台声明の大原流は、円仁(えんにん)(慈覚大師(じかくだいし))が承和十四年(八四七)に唐から持ち帰り延暦寺で伝承されたものを基礎として、良忍(承応大師)が一一〇〇年頃に大成した流派である。その旋律は浄土宗や浄土真宗の声明の基礎となるだけでなく、浄瑠璃や民謡などの古典邦楽にも大きな影響を及ぼした。
 文治(ぶんじ)二年(一一八六)に天台宗の顕真(けんしん)が浄土宗祖の法然(ほうねん)を招き、専修念仏について論議した「大原問答」が行われたところでもある。伝説では、その際に、本尊の阿弥陀如来が手から光明を放つことで、念仏によって極楽往生でき証拠を示した。ここから本尊は「証拠(しょうこ)の阿弥陀」と呼ばれた。
 本尊を安置する本堂は、鐘楼(しょうろう)とともに、京都市の有形文化財に、また、創建当時の梵鐘(ぼんしょう)と境内東側の石造宝篋印塔(ほうきょういんとう)は、国の重要文化財に指定されている。

京都市

基本情報

正式名称 勝林院
よみがな しょうりんいん
住所・所在地 大原勝林院町187

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