熊野神社
社伝によれば、弘仁2年(811)紀州熊野大神を勧請したのに始まるといわれる。
熊野神迎祭は古くから行なわれており、当社は熊野三山の別当職をかねた聖護院の近くにあり、その守護神としての意味もこめて奉祀されたものと思われる。平安末期、後白河法皇は度々熊野詣を行なわれたが、当社ともあつく尊信を寄せられ社殿を修造し境内を寄進して社頭の荘厳を加えた。つづいて歴代天皇の尊信あつく、また京都の熊野三山の一つとして庶民の信仰をあつめてきた。しかし、応仁大乱によってほとんど荒廃した。寛文6年(1666)に至って聖護院門跡の助成によって再興され、天保6年(1835)にも大修造が行なわれた。その後、明治45年、昭和2年両度の市電軌道敷設により社域をせばめられた。
祭神は本殿に伊弉冉尊(いざなみのみこと)、相殿(あいどの)に伊弉諸尊(いざなぎのみこと)、天照大神、速玉男尊、事解男尊をまつる。宝物としては、皇室にゆかりの深い品々が蔵されている。祭礼は5月15日出輿祭、5月16日例祭が行なわれる。左京区聖護院山王町
基本情報
正式名称 | 熊野神社 |
---|---|
住所・所在地 | 聖護院山王町43-3 |
この情報を共有する
-
Twitterでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEで送る
URLをコピー