閑臥庵(曙寺)
山号を瑞芝山(すいしざん)という黄檗宗(おうばくしゅう)の禅寺である。江戸時代前期には後水尾法皇の実弟である梶井常修院(かじいじょうしゅういん)の宮(みや)の院邸でありましたが、王城鎮護(おうじょうちんご)のために貴船の奥の院から鎮宅霊符神(ちんたくれいふじん)をこの地に勧請(かんじょう)し、初代隠元(いんげん)禅師から六代目の黄檗山萬福寺(まんぷくじ)管長千呆(せんがい)禅師を招いて1671年に開山したのが当寺の起こりである。
北辰(ほくしん)鎮宅霊符神は十干十二支九星(じっかんじゅうにしきゅうせい)を司る総守護神である。
御所の祈願所として法皇自ら「閑臥庵」と命名し、御宸筆(しんぴつ)の額を寄せて勅号(ちょくごう)としたほか、法皇は、春に、秋に、和歌を詠んで庭を愛でたといわれ、秋の句
「明けぬとて 野辺より山に入る鹿の
あとふきおくる 萩のした風」
など御宸翰(しんかん)その他が今も伝えられている。
また、法皇も好んだ黄檗宗特有の精進である普茶(ふちゃ)料理が今は教化の一部として一般に饗(きょう)されている。
基本情報
正式名称 | 閑臥庵(曙寺) |
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住所・所在地 | 鞍馬口通寺町西入新御霊口町278 |
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