元離宮二条城
慶長8(1603)年、徳川家康によって築城され、数々の歴史の舞台になってきた二条城。3代家光の時代、後水尾天皇行幸に伴い大改修を行い、寛永3(1626)年に現在の規模になった。重厚なたたずまいの「東大手門」(重要文化財)、二の丸御殿の正門にあたる唐門(重要文化財)は、「松竹梅に鶴」「唐獅子」といった極彩色の彫刻が見事である。二の丸庭園(特別名勝)や本丸御殿(重要文化財・現在修理工事中)など、見どころ多数。大政奉還の表明の場となった二の丸御殿(国宝)では、鴬(うぐいす)張りの廊下や、狩野派絵師の手による障壁画にも注目を。
二条城にある重要文化財建造物。二の丸御殿の正門。四脚門でその屋根の前後に唐破風を備え、門として最も格式が高い。
冠木(かぶき)の上はすべて彫刻で埋め尽くされ、龍や虎といった霊獣に加え、鶴・亀・松竹梅といった長寿や吉祥を象徴するモチーフが刻まれている。
■二の丸御殿
二条城にある江戸時代初期の国宝建造物。全6種の建物からなり、とくに遠侍は来殿者が控える間に使われた、入母屋造本瓦葺の城内最大の建物である。車寄は遠侍に付設した二の丸御殿の玄関で、入母屋造檜皮葺の屋根を持つ。
■二の丸庭園
二の丸庭園は寛永3年(1626年)に後水尾天皇行幸のために作事奉行・小堀遠州のもとで改修された。庭園の石組は3つの方向から鑑賞できるように工夫され、現存する城郭の庭園の中でも特に優れた作品の一つに数えられている。
■二の丸御殿御清所
二条城にある江戸時代初期の重要文化財建造物。台所の南に続き、江戸時代は御料理間と呼ばれていた。囲炉裏や煙出しがあり、南側には井戸がある。非公開
■二の丸土蔵(米蔵)
二条城にある江戸時代の重要文化財建造物。城内には3棟の土蔵が残っている。全国の城郭で土蔵が残るのは二条城だけである。内部非公開
■本丸御殿御常御殿
京都御苑内にあった江戸時代末期の建築で、明治時代に移築された重要文化財建造物。玄関、御書院、御常御殿、台所及び雁之間の4棟からなる本丸御殿のうち、居間であった御常御殿だけが一部二階建になっており、中二階があるため、三階建のように見える。現在修理工事中。
■本丸御殿台所及び雁之間
本丸御殿御常御殿と同じく、元は京都御苑内にあった江戸時代末期の建築で、明治時代に移築された重要文化財建造物。本丸内の建物群の東北にある。台所には煙出しがあり、床は板張になっている。写真は雁之間。現在修理工事中。
■本丸櫓門
二条城にある寛永期の重要文化財建造物。寛永3年(1626)徳川家光が造営した本丸内の建物のうち天明8年(1788)の天明の大火で唯一焼け残った櫓門。
基本情報
正式名称 | 元離宮二条城 |
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よみがな | もとりきゅうにじょうじょう |
通称名称 | 二条城 |
よみがな | にじょうじょう |
住所・所在地 | 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 |
アクセス | 地下鉄「二条城前」駅下車すぐ |
開催日時 | - |
営業時間 | 8:45~16:00(閉城17:00) 《二の丸御殿》8:45~16:10 《二条城障壁画 展示収蔵館》9:00~16:30(閉館16:45) ※年4回、計240日公開 |
定休日 | 12/29~31 ※二の丸御殿観覧休止日は1・7・8・12月の火曜(祝日の場合は開殿、翌平日休)、12/26~12/28、1/1〜1/3。 |
TEL | 075-841-0096 |
ホームページ | https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/ |
【入城料・二の丸御殿観覧料】
一般1,300円、中高生 400円、小学生 300円
【入城料】
一般800円
【二条城障壁画 展示収蔵館】
100円(未就学児無料) ※別途、入城料が必要
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