高山寺<右京区栂尾>
自然豊かな世界遺産の寺。鳥獣戯画で知られる文化財の宝庫。
774年(宝亀5)の開創。1206(建永元)年、明恵上人が後鳥羽上皇の帰依を得て高山寺として中興開山した。学問寺として伝わり、現在も国宝・重要文化財1万点余を所蔵している。栄西禅師から贈られたお茶の実を栽培し、苗が宇治へと伝わったことから、お茶の発祥地としても知られる。国宝石水院は、鎌倉時代初期の寝殿造りの面影を残す貴重な遺構。鳥獣戯画4巻(国宝)など、洛西における文化財の宝庫。紅葉の名所。単立寺院。国の史跡登録。1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録された。
明恵上人時代の唯一の遺構として伝わり、国宝に指定されている。希少な鎌倉時代の寝殿造風建築としても知られる。
もとは経蔵兼社殿として使われ、現在は住宅風にあらためられている。
拝殿であった場所には善財童子像が置かれ、南面には後鳥羽上皇より賜った勅額「日出先照高山之寺」が掲げられている。
簡素かつ開放的な造りであり、周囲の自然とよく調和している。
広く開け放たれた南縁の前には、もみじの景色が一面に広がる。
通常公開しており、鳥獣戯画の複製も展示している。
■石水院(五所堂)
貞応3年(1224)、後鳥羽上皇の賀茂の御学問所を賜ったものと伝えられる。
単層、入母屋造の住宅風建築を、後に正面に向拝を付して拝殿風に改めた。創建以来、何度も移築と改造を繰り返し、明治22年(1889)に現在の地に移された。
■茶室 遺香庵
1931年(昭和6年)明恵上人の700回忌を記念して建てられた茶室。
茶祖としても知られる明恵上人の遺徳を後世に伝えるべく、高橋箒庵が総代となり数寄者103名により寄進された。
設計を高橋箒庵、建築を3代目木村清兵衛が担当した。
庭園は、7代目小川治兵衛の晩年の作庭として知られ、京都市指定名勝に登録されている。
塔頭跡地に作られた露地には、苔が豊かに広がっている。
事前予約制にて特別公開している。
■茶園
茶の発祥地として知られる高山寺で現在も営まれている茶園。
「日本最古之茶園」石碑がたつ。
明恵上人が栂尾の山内で栽培した茶が宇治へと伝わったことから、代々宇治茶業組合により維持管理されている。
毎年5月に茶摘みが行われ、11月8日の献茶式の際に明恵上人に新茶が献上される。
事前予約制にて内部を特別公開している。
基本情報
正式名称 | 高山寺<右京区栂尾> |
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よみがな | こうさんじ |
通称名称 | 栂尾山 高山寺 |
よみがな | とがのおさん こうさんじ |
住所・所在地 | 京都市右京区梅ケ畑栂尾町8 |
アクセス | JRバス「栂ノ尾」下車、徒歩約5分 ※JR京都駅始発、四条大宮・二条駅前・円町などを経由 市バス8系統「栂ノ尾」下車、徒歩約5分 ※地下鉄烏丸線「四条」駅始発、四条大宮・西院・太秦天神川などを経由 |
開催日時 | - |
営業時間 | 8:30~17:00 |
定休日 | 無休 |
TEL | 075-861-4204 |
ホームページ | https://kosanji.com/ |
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