徳林庵(臨済宗南禅寺派)
南禅寺第260世住職の雲英正怡禅師によって1550年に創建された、臨済宗南禅寺派、山号を柳谷山というお寺です。
現在の六角堂は江戸時代の作で山科廻地蔵を安置しています。はじめ伏見六地蔵にあった六地蔵尊像は、後白河天皇の信仰を受け、平清盛・西光法師らの手により、厄病退散、都往来の路上安全、庶民の福楽利益結縁を祈願し、それぞれの街道の入口六ヵ所に六角堂をつくり一体ずつ分置されました(1157年)。
■地蔵菩薩像
852年、小野篁公(おののたかむら)が木幡山の桜の大木で作った京六地蔵尊の中のひとつです。100年に一度、お化粧直しをする習慣があり新しく見えますが、時代は平安時代のものと伝わり、3メートル程の身の丈を持つ地蔵尊は当時の作風をよく伝えています。通称として、山科廻地蔵(めぐりじぞう)、山科地蔵、四ノ宮地蔵と呼ばれています。
■蝉丸・人康親王供養塔
南北朝時代のものと伝わる宝篋印塔です。人康親王は仁明天皇(810~850)の第四の宮様です。平安時代より琵琶法師達が当地に集まり二月に人康親王、六月にその母の橘嘉智子の供養をしたのは、親王自身も目を患い四ノ宮に隠棲され、盲僧達を保護された事によります。この琵琶法師達の集まりは、明治四年までつづきましたが、長い時間の中に彼らの祖神である人康親王と蝉丸がこの供養塔を軸として同一化したのではないかと思われています。
■井戸
かつては東海道(もしくは街道)の運送往来の牛馬の水飲場として使われていました。その石組には、「文政四巳年六月吉日、大阪 名古屋 金沢 奥州 上州 宰領中」という文字が刻まれ、当時の往来のにぎやかな様子を想像することができます。
■茶所
運送往来・参拝の人々に茶をふるまった茶釜が、またその奥には鎌倉時代の作といわれる四体石仏が安置されています。
基本情報
正式名称 | 徳林庵(臨済宗南禅寺派) |
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よみがな | とくりんあん(りんざいしゅうなんぜんじは) |
通称名称 | 山科廻地蔵 山科地蔵 四ノ宮地蔵 |
よみがな | やましなめぐりじぞう やましなじぞう しのみやじぞう |
住所・所在地 | 京都市山科区四ノ宮泉水町16 |
アクセス | 京阪「四ノ宮」駅下車、西へ徒歩5分 JR「山科」駅・地下鉄「山科」駅下車、東へ徒歩10分 |
開催日時 | - |
営業時間 | - |
定休日 | 特にないが住職不在の時もあるので、御札購入、朱印拝受の場合電話での予約をすれば確実。地蔵堂は扉越しに参拝できる。(終日) |
TEL | 075-583-0353 |
ホームページ | - |
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