観光スポット・サービス情報

駒札・歌碑

雨宝院

雨宝院

 北向山雨宝院と号する古義真言宗の寺である。もとは、大聖歓喜寺(だいしょうかんきじ)と呼ばれ、千本五辻(せんぼんいつつじ)にあったが、応仁の兵乱(1467)により堂宇は荒廃し、天正年間(1573~92)に当地に再興されたものといわれている。  本堂に安置する本尊聖天(歓喜天)像は、像頭人身六臂(ぴ)の等身像で、嵯峨天皇の御病平癒祈願に一刀三礼して造られたものと伝えられている。観音堂に安置する千手観音立像は、藤原初期の重要な作風を示す優品であり、重要文化財に指定されている。また、胎蔵界(たいぞうかい)を表わすあせかき弘法大師像も有名である。  境内東南にある手洗井戸は「染殿井(そめどのい)」といい、この水を染物に用いるとよく染まるといわれ、夏の旱魃(かんばつ)時でも涸(か)れることがないという。  本堂前の桜は「歓喜桜」といい、御室の八重桜と同種のもので、根元から八重の花が咲く。その隣にある松は「時雨(しぐれ)の松」といい、久邇宮(くにのみや)朝彦親王が当院参詣の折、にわか雨をこの松の下でしのがれたと伝えられている。上京区智恵光院通上立売上る聖天町

基本情報

正式名称 雨宝院
住所・所在地 智恵光院通上立売上る聖天町9-3

一覧に戻る

この情報を共有する