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大悲閣(千光寺)

大悲閣(千光寺)

 正しくは、嵐山大悲閣千光寺(せんこうじ)と号する禅宗の寺である。

 当寺は、慶長19年(1614)角倉了以(すみのくらりょうい)が、二尊院の僧、道空了椿(どうくうりょうちん)を中興開山に請じて建立した寺院である。了以は、我国民間貿易の創始者として、南方諸国と交易し、海外文化の輸入に功績をたてた人物で、国内においては、保津川、富士川、天龍川、高瀬川等の大小河川を開鑿(かいさく)し、舟運の便益に貢献した。晩年は、この地に隠棲し、開鑿工事に関係した人々の菩提を弔うため、この寺を建てたといわれている。

 本堂には、了以の念持仏であった本尊の千手観音像及び法衣姿の木像了以像を安置している。

 境内には、了以の子、素庵(そあん)が建立した林羅山(はやしらざん)の撰文による了以の顕彰碑や夢窓国師(むそうこくし)の座禅石と伝える大きな石がある。西京区嵐山中尾下町

基本情報

正式名称 大悲閣(千光寺)
住所・所在地 嵐山中尾下町

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