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円覚寺

円覚寺

粟田山と号する浄土宗の寺である。 円覚寺は、もと鴨川の東にあった粟田山荘(現在の平安神宮あたり)内にあり、しばらく清和上皇が住み、亡くなった寺である。室町時代の応永二十七年(一四二〇)に焼失したため、清和天皇ゆかりの水尾山寺があったこの地に移され、自業を併称することとなったが、円覚寺の名のみが残った。 延宝七年(一六七九)に村民によって再建され、現在に至っている。 清和天皇の御持仏と伝えられる薬師如来座像を本尊とし、ほかにも衣冠束帯姿の天皇坐像を安置している。 境内には天皇の皇子である貞純親王の供養塔と伝えられるものがある。 また、円覚寺六斎念仏(重要無形民俗文化財)が今も伝わり、毎年、八月十四日、十六日と地蔵盆に、円覚寺六斎念仏講保存会が六斎念仏を奉納している。

基本情報

正式名称 円覚寺
住所・所在地 嵯峨水尾宮ノ脇町

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