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三善清行邸跡

三善清行邸跡

 この付近に、平安前期の学者・政治家三善清行(847~918)の屋敷があったと伝えられる。清行は下級貴族の子に生まれた。学問にはげんで身をたてようと決心し、大学に入って長年刻苦の末に官吏となり、文章博士(もんじょうはかせ)を経て71才で参議(さんぎ)・宮内卿(くないきょう)となり公卿に列した。この間ライバル菅原道真(すがわらみちざね)の左遷に一役かっている。清行を有名としているのは、この破格の出世をした経歴とともに、漢詩・漢文にすぐれた学者であったこと、延喜14(914)年に「意見封事12箇状」を上奏したこと、算術に巧みで合理的生活を送ったこと、があげられる。「意見封事」は、長年の中級官吏の体験から、当時の政治の欠陥を鋭く指摘したものである。

清行は、この付近に古い寝殿造の家を買い求めて住んだと伝えられている。下京区堀川松原醒ヶ井通醒泉小学校内

基本情報

正式名称 三善清行邸跡
住所・所在地 堀川松原醒ヶ井通醒泉小学校内

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