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真宗院

 根本山,浄土宗西山深草派の寺院。宝治年間(一二四七~一二四九年)後深草天皇の帰依を受けて,現在地より少し西南に「真宗院」(浄土の真宗)の寺号を賜り,円空上人が建立した。
 円空上人は,法然(浄土宗の開祖)の直弟子証空(西山派の祖)に教えを師事し,遠望される西山の夕日が,日想観に至高の場としてこの土地を選んだ。ここを根本道場に,のち誓願寺の住持となって宗義を弘めた。
 北朝で持明院統の祖である後深草天皇は,ここの法華堂に遺骨を安置(十二帝陵の最初)されたと伝わる。しかし,応仁の乱で衰微,江戸期に再興される。
 本堂は大正期に焼失のち再建。真宗院山に創建者の円空上人廟がある。その参道西側の墓地に,「日観亭跡」の石碑がある。また,山脇東洋一族の墓がある。東洋は宝暦四年(一七五四年)京都所司代の許可を得て死刑囚の腑分けに立会い,観察記録を行った。そして宝暦九年(一七五九年)に解剖図録「蔵志」に著した。
 その横に墓のある父,法眼玄心(はるなか)は,後水尾天皇の主治医で相談相手でもあった。また,天明の義民一揆,伏見の住人文殊九助らが,江戸幕府への直訴をこの寺で会合し,決定したところでもある。

基本情報

正式名称 真宗院
よみがな しんじゅういん
住所・所在地 京都市伏見区深草真宗院山町26

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