大報恩寺(千本釈迦堂)
大報恩寺は藤原秀衡の孫と伝える義空上人の開創。真言宗智山派の名刹。本堂(国宝)は1227年(安貞1)創建時のままで、京洛最古の古建築。本尊釈迦如来坐像(重文)のほか霊宝殿に快慶作の十大弟子像をはじめ、六観音像など多くの文化財を常時展示(有料)。2月はお亀の福にあずかる‘おかめ節分’で、12月7・8日は諸病封じの大根焚きで賑わう。
建立:1227(安貞元)年12月26日 大堂の上棟建立(現本堂)
千本釈迦堂(大報恩寺)にある鎌倉時代初期安貞元年(1227)建築の国宝建造物。鎌倉初期の遺構としては本市に現存する最古のもの。外観は簡素な構造であるが、内部には中陣の天井周りの七宝つなぎなどの装飾がある。常時公開…境内中央
■木造六観音菩薩像
千本釈迦堂(大報恩寺)にある鎌倉時代作の重要文化財彫刻。貞応3年(1224)仏師定慶の作で、玉眼入り、等身大の素木の像。聖・千手・十一面・馬頭・准胝・如意輪観音の六躯。写実性に富んだ衣文に宋風の影響が見られる。写真は准胝観音像。
■木造十大弟子立像
千本釈迦堂(大報恩寺)にある鎌倉時代作の重要文化財彫刻。像高約90.8cm、玉眼入りの彩色像で、霊宝館に安置する。このうち阿難尊者の体内文書に建保6、7年(1218、19)の銘があり、目連尊者の右足に「巧匠法眼快慶」の墨書銘がある。常時公開…霊宝殿
■木造千手観音立像
千本釈迦堂(大報恩寺)にある平安時代作の重要文化財彫刻。像高1.76m、一木彫成の彩色像。当寺建立以前の古像であるが、その伝来は明らかではない。伝として菅原道真公自刻の像として。常時公開…霊宝殿
■だ太鼓縁
千本釈迦堂(大報恩寺)にある室町時代作の重要文化財工芸品。霊宝館にある大型高さ7米余の一対の太鼓縁。
■おかめ塚
千本釈迦堂境内の東の塀ぎわの石造宝篋印塔。寺伝によると本堂創建のとき、大工棟梁長井高次が柱の一本を短く切ってしまい、深く悩んでいるのを見た妻の亀女が、名案をだして助けた。しかし亀女は女の入れ知恵が世間に洩れては夫の名声に傷がつくと、上棟式を待たず自害したという。この塔は高次が亀女の冥福と、本堂の安全を祈って建立したもの。千本釈迦堂では毎年亀女の福徳を慕う人で「おかめ節分」が行われる。
基本情報
正式名称 | 大報恩寺(千本釈迦堂) |
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よみがな | だいほうおんじ |
通称名称 | 千本釈迦堂 |
よみがな | せんぼんしゃかどう |
住所・所在地 | 京都市上京区今出川七本松上ル |
アクセス | 市バス「上七軒」下車、徒歩約3分 |
開催日時 | - |
営業時間 | - |
定休日 | - |
TEL | 075-461-5973 |
ホームページ | - |
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