季節の行事

終いの行事 終いの行事 知恩院

一年の締めくくりの「終い~」で賑わいます

京都の寺社では一年のしめくくりとなる行事を「終(しま)い~」と呼ぶことがあります。12月は、毎月21日に行われている東寺の弘法市は「終い弘法」、毎月25日に行われている北野天満宮の天神市は「終い天神」といった具合です。新春用の商品も並び、いつも以上に活気があります。また、清水寺境内にある地主神社でも、毎月行われている「えんむすび地主祭り」を、12月は「しまい大国祭」として、新年の幸福を祈願します。さらに、悪縁を断ち、良縁を結ぶ安井金比羅宮の一年最後の金比羅大祭の縁日は「終い金比羅」。1月の「初金比羅」までのあいだは、稲宝来の授与が行われます。

  • 弘法市の由来

    弘法市の由来

    東寺

    弘法大師の命日の法要に
    大勢訪れたのが始まり

    東寺で「弘法市」と呼ばれる市が開催されるのは毎月21日。弘法大師の月命日が21日であることから、この日は東寺の御影堂で「御影供」という法要が行われてきました。この法要に多くの人が訪れるようになって、茶店ができ、日用品を売る露店が出るようになったことが、現在の弘法市につながっているのだそうです。境内に1000店近くの露店がひしめく弘法市。骨董品の店が多いことでも知られています。

  • 天神市の由来

    天神市の由来

    北野天満宮

    菅原道真公の
    誕生日と命日が25日

    菅原道真公を御祭神とする北野天満宮は、全国に約1万社ある天神社・天満宮の総本社です。「天神市」と呼ばれる縁日は、菅原道真公の誕生日が845年6月25日、命日が903年の2月25日であったことから毎月25日に行われ、朝6時頃から夜9時頃まで、大勢の人で賑わいます。天神市に訪れたら、八棟造(権現造)の社殿(国宝)や、日、月、星の彫刻が施された三光門なども見学してみてください。

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  • 大福梅おおふくうめ

    大福梅 北野天満宮「大福梅」

    正月に白湯やお茶に入れる風習

    北野天満宮で、12月13日から終い天神のころまで授与される「大福梅」(無くなり次第終了)。塩漬けにし、土用干しにした梅の実で、元旦に白湯やお茶に入れて飲みます。これは平安時代、病の村上天皇が梅の実を入れたお茶を飲んで回復したことに由来したもの。新しい年の無病息災を願って飲む風習が庶民の間でも広がりました。

  • 御身拭式おみぬぐいしき

    御身拭式 百萬遍知恩寺

    一年最後の市と同日に

    毎月15日に知恩寺で行われている「百萬遍さんの手づくり市」。境内にたくさんの手作りの品が並ぶ人気の市です。一年最後の市の日、12月15日には、御影堂で法然上人の像に積もった埃を払い清める「御身拭式」が行われます。私たちの心の塵を払うという意味もあるそうです。一年の終わりに、手づくり市とともに訪れてみては。

COLUMN

事始め

事始め

2017年12月13日 京都新聞掲載

ひと足早く、「おめでとうさんどす」

京都の芸舞妓たちが「おめでとうさんどす」と挨拶をするのは、12月13日。五花街のひとつ、祇園甲部では京舞井上流家元の井上八千代さんの稽古場に、鏡餅を持って訪れ、一年お世話になったお礼の挨拶をする「事始め」が行われます。家元からは「来年もおきばりやす」と扇をいただき、この日からは、気持ちも新たに、新しい年を迎える準備が始まります。朝10時頃から午後3時頃まで、芸舞妓や京舞の弟子、およそ300人が挨拶に訪れるとか。ひと足早く、衹園はお正月ムードに包まれます。

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