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令和2年度 「祇園祭山鉾巡行」について
本年の祇園祭山鉾巡行(前祭山鉾巡行:7月17日・後祭山鉾巡行:7月24日)は、新型コロナウイルス感染症の拡散防止ため中止が決定されました。
なお、祇園祭山鉾行事および神輿など神事については以下へお尋ねください。
祇園祭山鉾行事:公益財団法人祇園祭山鉾連合会 050-5548-8686(ハローダイヤル)
祇園祭神輿渡御(とぎょ)等:八坂神社 075-561-6155
日本三大祭の一つとされる、京の夏を代表する祭礼
今からおよそ1150年前、京に疫病が流行した際に、その原因とされた怨霊を鎮めるために御霊会が行われました。特に祇園社で行われたものを祇園御霊会といい、円融天皇の天禄元(970)年からは、毎年行われるようになりました。長い歴史のなかで、保元、平治の乱や応仁・文明の乱などで中断したこともありましたが、町衆たちの情熱により、その都度再興を果たしてきました。
「京都祇園祭の山鉾行事」は、昭和54(1979)年に、国の重要無形民俗文化財に指定。平成21(2009)年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録されています。
山鉾巡行と宵山
5〜8階建てのビルの高さほどもある山鉾が通りをゆく巡行。祇園祭のハイライトであり、前祭(23基の山鉾)は7月17日に、後祭(10基の山鉾)は24日に行われます。巡行前3日間は宵山といい、それぞれの町に建つ山鉾を観覧する人で、山鉾町はにぎわいをみせます。
前祭
[宵山]7月14日~16日 各山鉾町
山鉾町では駒形提灯に明かりがともされ、笛や鉦で祇園囃子が奏でられると、「祇園祭」の風情は最高潮。宵山がはじまる14日頃であれば、比較的ゆったりと楽しめます。長刀鉾・月鉾・函谷鉾などが建つ四条通は込み合うので、日暮れ前に訪れ、じっくりと観賞するのもおすすめです。ちまきや縁起物を求めると搭乗できる一部の山や鉾もあります。16日には、翌日の巡行の晴天を祈念する「日和神楽」を行う山鉾町もあり、祇園囃子を奏でながら四条御旅所(八坂神社御旅所)まで練り歩きます。※歩行者天国 午後6時~11時(予定)
※15・16日は四条通の八坂神社~堀川通間が歩行者天国となります。内容は変更される場合があります。

前祭 山鉾巡行 7月17日
午前9時、巡行は四条烏丸から始まり、四条堺町で巡行順を確認する「くじ改め」が行われます。河原町四条、河原町御池、御池新町では、方向転換する際に、豪快な「辻廻し」が行われます。コンチキチンの祇園囃子が夏空に響き、山あり、鉾あり…と連なる眺めも壮観。豪華絢爛、「動く美術館」の一大ページェントが繰り広げられます。※御池通には全席指定の有料観覧席が設けられます。
- 四条烏丸 (9:00)
- 河原町四条(9:35)
- 河原町御池 (10:20)
- 新町御池(11:20)
※( )は行列通過予定時刻
【2019年 祇園祭前祭 山鉾巡行順】
1長刀鉾 → 2蟷螂山 → 3芦刈山 → 4木賊山 → 5函谷鉾 → 6郭巨山 → 7綾傘鉾 → 8伯牙山 → 9菊水鉾 → 10油天神山 → 11太子山 → 12保昌山 → 13鶏鉾 → 14白楽天山 → 15四条傘鉾 → 16孟宗山 → 17月鉾 → 18山伏山 → 19占出山 → 20霰天神山 → 21放下鉾 → 22岩戸山 → 23船鉾
後祭
[宵山]7月21日~23日 各山鉾町
駒形提灯が灯り、祇園囃子が聞こえてくる情緒あふれる美しい宵山風景が広がります。各町内が趣向を凝らした会所飾りをゆっくり見ながら祭の風情を楽しむことができます。23日には、翌日の巡行の晴天を祈念する「日和神楽」を行う山鉾町もあり、祇園囃子を奏でながら四条御旅所(八坂神社御旅所)まで練り歩きます。

後祭 山鉾巡行 7月24日
前祭とは巡行ルートを逆に烏丸御池を午前9時30分に出発し、くじ改めは市役所前で行われます。「くじ取らず」の橋弁慶山を先頭に御池通、河原町通を経て、四条通を西へ向かい、平成26(2014)年に150年ぶりに復興した大船鉾が掉尾を飾ります。花傘巡行が続くのも見どころです(花傘巡行は天候により中止・変更あり)。
- 烏丸御池 (9:30)
- 河原町御池(10:00)
- 四条河原町 (10:40)
- 四条烏丸(11:20)
※( )は行列通過予定時刻
【2019年 祇園祭後祭 山鉾巡行順】
1橋弁慶山 → 2北観音山 → 3鯉山 → 4八幡山 → 5黒主山 → 6南観音山 → 7役行者山 → 8浄妙山 → 9鈴鹿山 → 10鷹山 → 11大船鉾
祭事日程(2019年)
7月1日~18日 | 吉符入 |
---|---|
7月1日 |
長刀鉾町お千度 |
7月1日~9日 | 二階囃子(お囃子の練習) |
7月2日 |
くじ取式 |
7月5日 |
長刀鉾稚児舞披露 |
7月7日 |
綾傘鉾稚児社参 |
7月10日 |
お迎提灯 神輿洗式 |
7月10~11日 | 前祭 鉾建て |
7月11~14日 | 前祭 山建て |
7月12日~13日 |
前祭 山鉾曳き初め・舁き初め |
7月12日~16日 |
前祭 山鉾上での祇園囃子 |
7月13日 | 長刀鉾稚児社参 久世稚児社参 |
7月14~16日 |
前祭(さきまつり)宵山・屏風祭 |
7月15日 |
斎竹建て 生間流式包丁奉納 伝統芸能奉納 宵宮祭 |
7月16日 |
献茶祭 石見神楽奉納 宵宮神賑奉納行事 日和神楽 |
7月17日 |
山鉾巡行・前祭(さきまつり)巡行 くじ改め 神幸祭・神輿渡御 |
7月18~21日 | 後祭 山鉾建て |
7月20~21日 | 後祭 山鉾曳き初め・舁き初め ※21日は見学のみ。 |
7月21~23日 |
後祭(あとまつり)宵山・屏風祭 後祭 山鉾上での祇園囃子 |
7月23日 |
煎茶献茶祭 琵琶奉納 護摩焚き(役行者山) 日和神楽 あばれ観音(南観音山) |
7月24日 |
山鉾巡行・後祭(あとまつり)巡行 花傘巡行 還幸祭・神輿渡御 |
7月25日 |
狂言奉納 |
7月28日 |
神輿洗式 |
7月31日 |
疫神社夏越祭 |
※日時は変更になる場合もあります。
ご注意
- 1. 祇園祭、特に宵山、山鉾巡行の行われる頃は梅雨明け時季にあたり、大変な暑さとなります。
祇園祭にお出かけの際は、水分補給や帽子の着用など熱中症対策を十分にお取りください。 - 2. 前祭の宵山は、例年大変混雑いたしますので、特に次のことに注意してください。
A. お子さんやおとしよりのご同伴は、はぐれないよう気をつけてください。
B. 修学旅行生の方は、夜8時頃までに宿へ帰るよう心がけてください。
C. 持物には十分気をつけてください。 - 3. マイカーでのお越しはご遠慮ください。
- 4. 落し物・迷子及び急病やけがでお困りの方は現場警備員などにすぐお知らせください。
※本文中の「祇園祭」の「ぎ」は、システム上のフォントの都合から「示」へんにて表される場合がありますが、以前より「ネ」へんが使用されています。