広河原松上げ
広河原松上げはおよそ300年以上続く,愛宕大明神への献燈,五穀豊穣・無病息災を祈念する神事である。
明治時代,毎年8月24日に行われることとなる。
松場(まつば)と呼ばれる結界を作り、中央には大笠をとりつけた高さ20mの燈籠木(とろぎ)が立ち、周囲に約千二百体の地松(じまつ)を立てる。
地松に火がつけられ辺り一面が火の海と化した頃、鐘と太鼓が響き、古老の合図で男衆は一斉に大笠へ火をつけた放り上げ松を投げ上げる。大笠に放たれた火は大きくなり大松明となる。
大笠の炎が燃え盛る頃、燈籠木を括っていた藤蔓が切られ、燈籠木は大きな弧を描きながら倒れる。その後、大笠の火を2本の木で空高くかき上げる広河原松上げ独自の「突っ込み」を行う。
終了後は伊勢節で観音堂まで練り歩き、ヤッサ踊りの女性の輪に入り、盛大なヤッサコサイ踊りとなる。昔は明け方まで踊りの輪が続いたといい、松上げを通して村人の和合を持って地域発展につながった。
京都市
基本情報
正式名称 | 広河原松上げ |
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住所・所在地 | 左京区広河原下之町417 |
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