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長谷八幡社

 当神社は惟喬親王の御請願に依り,八幡大神並びに惟仁親王を御歓請し天安元年(八五七年)この洛北の地に御鎮座された古社である。
 皇位から艮位の方向に当たることから,国家鎮護の神と申し伝えられてきた。
 山城名跡巡行志には「鳥居は西向、一ノ鳥居は人家の傍に在り、二ノ鳥居は社の前、又花園方に在り、拝殿社南向き、惟仁親王の観請と伝える」とある。
 元和年中(一六一五年~一六二四年)社殿大破を憂いられた後水尾天皇の皇女東福門院が御修復再興せられたものが現在の社殿と伝えられている。
 長谷村,花園村,中村,三宅村の岩倉四ケ村一円に亘る広大な地域の氏神として崇敬されてきた。
 毎年秋の大祭日には神輿を奉じ氏子区域を巡行し,三宅町の御旅所まで渡御が盛大に行われる。
 移り変わり激しき世と共に近来人口も増加する中にあって,格式ある社殿及び伝統行事を守るべく努力が重ねられている。

基本情報

正式名称 長谷八幡社
よみがな ながたにはちまんしゃ
住所・所在地 左京区岩倉長谷町 長谷八幡宮

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