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木野愛宕神社

木野愛宕神社

 この地域は,京都の嵯峨天龍寺近くに住み,朝廷や幕府に土器を納めていた土器師一族が,原材料の粘土を求めて一五七二年(元亀三年)に嵯峨から移り住んだ所である。
 当神社は,移住した一族が一六〇〇年頃に嵯峨野々宮神社から歓請したものと伝えられており,境内には愛宕本社,奥社,野々宮,皇大神宮,稲荷社,八幡社の六つの祭神が祀られている。
 当神社では,毎年一〇月二三日に催事が行われる。夜の厳かな祭事で,神前に大きな三宝に赤飯,栗,柿,鶏頭,菊や季節の野菜などを盛りつけた三十余りのお供え物を並べ,燈明と提灯だけの明かりの下,下鴨神社の神官や,茂山社中の狂言師による祝詞や奉納舞が披露される。神事の後に,数え年一六歳になった少年が大人の仲間入りをするための元服式である烏帽子着(袴着)が行われる。これは京都市の無形民俗文化財に指定されている。

基本情報

正式名称 木野愛宕神社
よみがな きのあたごじんじゃ

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