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北山大台杉

 台杉は,地上から一メートル前後の高さのところ(台)から,多くの立ち木が林立しているのが特徴である。この大台杉は,樹齢四百年と推定され,当地域で最古かつ最大である。現在では,茶室や数奇屋建築で用いられる細い化粧垂木を生産するために育てられているが,古くは床柱のような太い磨き丸太も,この方式で生産されていた。
 台のところから四方に出ている枝(とり木)を残すことによって,台の上の立ち木を伐採しても,次から次へと新しい芽が出てきて次の世代が育つので,植林をする必要はない。このようにして,木材を生産する方法は,クヌギやナラなどの広葉樹では容易であるが,杉などの針葉樹では,極めて難しい。
 こうした方法によって針葉樹から木材が生産されているのは,世界で唯一ここ中川の地だけであるといわれており,しかも四百年以上も前に考え出されたのは,驚嘆に値する。

基本情報

正式名称 北山大台杉
よみがな きたやまおおだいすぎ

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