松尾学区古墳群
松尾学区の松尾山,西芳寺川,衣笠山,唐櫃越周辺には約百二十基の古墳がある。
桂川(葛野川・大堰川)の右岸,現松尾中学校建設に伴う発掘調査で発見された「松室遺跡」では,弥生時代の竪穴住居跡から古墳時代後期までの掘立柱建物跡・遺構などがあり,この遺跡が六百年以上に亘る集落遺跡であることがわかっている。
この「松室遺跡」に暮らした人々は,松尾山の南の端,特に西芳寺川左岸の西芳寺山を楞伽窟と呼んでいた。楞伽とは宝を意味するほか,一種の秘境のことだとも言われており,西芳寺川の一号橋付近の渓谷では,当時の様子をうかがい知ることができる。
西芳寺古墳群には,四十三基の墳群があり,京都盆地とその周辺部の群集墳中,最も密集度が高い。
現在は,この西芳寺古墳群から西芳寺川の上流にかけて,近年新たに発見されたものを含め一括で「西芳寺川古墳群」と名称変更された。これらも築造は古墳時代後期だが,このうち,旧ボウジョウ古墳群には,石室の形状をよく残すものが三基ある。
基本情報
正式名称 | 松尾学区古墳群 |
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よみがな | まつおがっくこふんぐん |
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