曼殊院
「小さな桂離宮」ともいわれ桂離宮を創始された八条宮智仁親王の皇子良尚法親が1656年、現在地に移された。そのためそこかしこに桂離宮と通うものがある。明治維新まで北野天満宮の別当(管理職)を務めていた。大書院・小書院・八窓軒茶室・庫裏は重文。枯山水の庭園(名勝)。国宝の不動明王(黄不動)は三不動の一つ。内部の襖絵は主に狩野探幽筆だが、他に狩野永徳筆竹虎図(重文)など。
曼殊院の庭園は和歌の持っているリズムを感じさせる典雅で文化的な庭園。青石の豪快な石橋の傍らの立石は枯滝を象徴。舟縁をイメージした小書院縁先の欄干は独特で、此岸から彼岸へわたる船の趣。松と杉苔の鶴島、亀島を配す。鶴島の五葉の松は、樹齢400年。松の根元にはキリシタン燈籠。
■大書院
曼殊院にある江戸時代建築の重要文化財建造物。現在の本堂。本尊は阿弥陀如来。瓢箪や扇子の杉戸引手、月型卍(万字)崩しの欄間,菊・短冊の釘隠し,桂離宮と同じ桂棚など、随所に意匠が凝らされている。書院内に座す元三慈慧大師は、おみくじの元祖。
■小書院
江戸時代の建築で重要文化財。庭園正面、大書院(本堂)の北東につらなる数奇屋風の書院。廊下部分と室内部分との屋根が雁が二羽重なって飛んで行く様子を表し二重屋根となっている。菊の欄間、富士の釘隠し、約十種の寄木でできた曼殊院棚など、随所に意匠が凝らされている。縁側南にある梟(ふくろう)の手水鉢は、月見を愉しんだといわれる。
■書院附茶室(八窓軒)※2023年8月より重要文化財保護のため、拝観を停止※
曼殊院にある江戸時代建築の重要文化財建造物。京都三名席の一つ。小書院に付属する茶室のひとつ。仏教の八相成道にちなむ八つの窓があることから八窓軒と呼ばれる。障子には四季折々に様々な色彩を映すことがあり、虹といわれる。特別公開…随時。要予約。案内のみ。
基本情報
正式名称 | 曼殊院 |
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よみがな | まんしゅいん |
通称名称 | 曼殊院 |
よみがな | まんしゅいん |
住所・所在地 | 京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 |
アクセス | 市バス・京都バス「一乗寺清水町」下車 |
開催日時 | - |
営業時間 | - |
定休日 | - |
TEL | 075-781-5010 |
ホームページ | http://www.manshuinmonzeki.jp |
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