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冷聲院

冷聲院

 知足山と号する浄土宗の寺である。

 当時は、革島越前守一宣が、秀誉上人を開山として創建したもので、境内には、孝子儀兵衛翁や山口直(なおし)氏の墓がある。

 儀兵衛は、赤貧の家に養われ、10才で養父を失い、39年間養母に仕えた孝子で旧制小学校修身教科書に登載された。

 山口直は、川島に住む郷士で、家は仙洞御所御領の庄家で、西の岡の郷士と呼ばれていた。幼少より春日潜庵に学び、水戸の鵜飼吉左衛門、小浜の梅田雲浜、京都の頼三樹三郎、長州の吉田松陰、高杉晋作らと交り、自宅に会し、水戸、長州の間で密議をこらした。

 維新後、長州より川島に帰ったが、既に妻はなく、一族は離散し、やむなく東京に寄留して明治6年10月58才で没した。 当寺の本堂は、昭和2年2月失火により焼失したが、昭和41年10月再建し、寺観を整えた。西京区川島玉頭町

基本情報

正式名称 冷聲院
住所・所在地 川島玉頭町78

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