朝観光のススメ

2022年09月22日(木)

朝観光

京都市ビジターズホストがおススメする 「もうすぐ時代祭!神職とめぐる平安神宮神苑と衣裳見学」プラン

今年3年ぶりに京都三大祭りのひとつ、「時代祭」が開催されます。今回は、祭の中心となる平安神宮の神職のご案内で、時代風俗行列で使われる衣裳等が収納されている収蔵庫や、神苑を拝観するプランをご紹介します。朝の静かな時間に、通常非公開のエリアを神職とともにめぐる特別なひとときです。



時代祭収蔵庫
時代祭は、約2000人の京都市民による明治維新から延暦時代までの歴史風俗絵巻です。行列で使われる膨大な数の衣装や小道具、大道具は平安神宮内の収蔵庫に保管されています。このツアーの目玉のひとつが、その収蔵庫内で、衣裳や道具についての興味深いエピソードや解説を神職から聞けること。加えて、鎧兜(よろいかぶと)や本物の鉄砲などの小道具を実際に手に取るなどの貴重な体験もできます。千年以上にわたって京都で受け継がれてきた伝統工芸技術が、用いられているということです。今年の時代祭ではそんなところに注目してみるのもいいですね。





平安神宮神苑南神苑・西神苑
社殿を取り囲む四つの庭からなる神苑は、明治時代に七代目小川治兵衛らによって作られたもので、国の名勝に指定されています。池泉回遊式の広大な庭園内では四季を通じて多くの花が咲き、木々が美しい樹形を見せています。神職から神苑の見どころや楽しみ方をご案内いただきながら苑内を拝観します。南神苑の「平安の苑」には平安時代の書物に記されている植物が、説明書きの看板とともに植えられています。秋の訪れを告げる萩や女郎花(おみなえし)の可憐な花々を眺めながら小径を進むと、白虎池を中心とした西神苑へ。初夏には花菖蒲の名所としても知られる池のベンチが、神苑鑑賞の特等席です。







中神苑・東神苑
西神苑から流れる小川にそって本殿の裏を抜けると中神苑へ。豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚を再利用して造られた臥龍橋を渡ると、池の水面に雲が映り、龍の背に乗って空を舞うような気分を味わえるとか。「水の魔術師」と言われた小川治兵衛の作庭の意図が感じられる場所のひとつです。
つづく東神苑は尚美館(貴賓館)と泰平閣(橋殿)が見どころです。橋の手前や回廊など、どこから見ても絵になる景色に時間を忘れてしまいそう。





非公開エリア 尚美館
見学ツアーの最後は通常非公開の貴賓館、「尚美館」です。大正時代に京都御所から移築された建物の周りには八重紅枝垂桜(やえべにしだれざくら)が植えられ、神苑を代表する風景を作っています。外廊下を通り正面に回ると視界が広く開け、池をすすむ小舟にのっているような錯覚を覚えました。鶴、松、竹の襖絵が設えられた室内から眺める池の景色も格別。一番奥の竹の間にはかつて時代祭で使用されていた、十二単と鎧兜が展示されていて、美しい刺繍や鎧のつくりなどを実際に触って確かめることができます。
(※行事等により拝観できる非公開エリアが異なる場合があります。)






平安神宮と時代祭の見どころをいつもと違う視点で楽しめる見学ツアーでした。

 

基本情報

平安神宮 
【住所】京都市左京区岡崎西天王町97
【開閉門時間】6:00~18:00 ※神苑拝観は8:30~
       3/1~14・10月は6:00~17:30、 11~2月は6:00~17:00
【アクセス】・市バス「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車、徒歩約3分
      ・地下鉄東西線「東山」駅下車、徒歩10分
【電話番号】075-761-0221
 

「もうすぐ時代祭!神職とめぐる平安神宮神苑と衣裳見学」
プランの詳細・お申込みはこちらhttps://ja.kyoto.travel/event/single.php?event_id=5105

【期間】2022年10月1日(土)・8日(土)・10日(月祝)
【時間】各日9:00~10:30(所要時間 約1時間半)
※参加ご希望の前日10:00までにご予約ください。
【料金】お一人3,000円 おとな・こども同額
※当日、参加人数分を受付時に現金でお支払いください。
【人数】4名~20名
※1名様からお申込みいただけますが、3日前10:00の時点で各日お申込み人数が4名様に満たない場合は中止となります。中止の場合は3日前10:00以降にメールにてお知らせいたします。
【開催場所】平安神宮


 

ライター紹介

勝見 優子(かつみ ゆうこ)
大学進学を機に移り住んで以来、京都を様々な角度から見てきました。
もう何年も住んでいる街なのに、思いがけない発見がある、歩いて楽しい街、京都。
京都は、本物に触れる喜び、古いものを大切にする心や新しいものを受け入れる寛容さを私に教えてくれました。海外生活の経験で日本の文化や京都の街の素晴らしさを改めて感じ、通訳ガイドになりたいと思いました。現在、京都ビジターズホストとして京都観光にかかわる仕事をさせていただけるようになり、もっとたくさんのことを学び、古都の魅力を世界の人々に伝えたいと思っています。大好きな街、京都へのささやかな恩返しです。