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駒札・歌碑

戸無瀬の滝

 戸無瀬の滝は渡月橋の上流にあり、嵐山から大堰川((おおいがわ)に流れ落ちる滝で、天龍寺蔵王権現堂(てんりゅうじざおうごんげんどう)の背後に位置していた。
 平安時代から多くの和歌に詠まれ、鎌倉時代の中期には、藤原定家(ふじわらのさだいえ)の息子の為家が「雲かかる山の高根の夕立に戸無瀬の瀧の音まさるなり」とこの滝の様子を歌に詠んでいる(『夫木和歌抄』)。
 室町時代の初期には、天龍寺の開山である夢窓疎石(むそうそせき)が天龍寺十境(てんりゅうじじっきょう)の一つとして戸無瀬の滝を三級巌と名付け、三段になって流れ落ちる様子は、江戸時代の『都名所図会 巻四』(嵐山・法輪寺・渡月橋)や『都林泉名勝図会 巻五』(法輪寺十三参・渡月橋)、歌川(うたがわ)(安藤(あんどう))広重(ひろしげ)の筆による「六十余州名所図会」などに描かれている。「戸難瀬」「音無瀬」とも書かれる。
 上流ではその残影を見ることができるが、明治以降、禁伐に伴い常緑樹が繁茂し、対岸からほとんど見えなくなり、やがて忘れさられていたが、令和5年(2023)3月に滝の三段目(最下段)辺りの樹木が伐採され、雨後に落水する姿を対岸から見る事が出来る様になった。その対岸には戸無瀬の滝についての石碑が建立されている。
 なお、戸無瀬瀧については、大堰川上流の急流のことをさすという解釈もある。

京都市

基本情報

正式名称 戸無瀬の滝
よみがな となせのたき
住所・所在地 西京区嵐山元録山町

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