朝観光のススメ

2023年03月01日(水)

朝観光

京都市ビジターズホストがおススメする朝観光 岡崎・哲学の道エリア「コーヒーの香りと静かな疏水の流れを楽しむ朝さんぽ」

京都の市街地北東に位置する大文字山の麓では、琵琶湖疏水がゆったりと流れています。この辺りは明治以降に建てられた別荘群や魅力的な寺社だけでなく、京都大学の近くでもあることから文化エリアとしても有名です。
今回おススメするのは、疏水沿いの寺院を巡る心穏やかな早朝さんぽとモーニングコーヒーの組み合わせ。初めての方はもちろん、もう何度も京都を訪れている方にもおすすめの朝のコースです。


哲学の道:清々しい雰囲気の中で季節を満喫できる散策路

哲学の道は地下鉄蹴上駅から徒歩約15分、若王子橋付近から銀閣寺まで約1.8kmに沿って延びる散策道です。ゆっくり歩いて約30分。春には疏水沿いの桜が咲き誇り、圧巻の美しさです。さらに桜が散った後も美しい花筏が目を楽しませてくれます。秋の紅葉も美しく、周辺には永観堂、真如堂、霊観寺など足を伸ばしたくなる紅葉の名所が点在し、何度訪れても再訪したくなる場所です。
朝の清々しい時間帯に、この道の名の由来ともいわれる京都大学の哲学者である西田幾太郎にならってこの道を散策し、思想に耽ってみてはいかがでしょうか。



 

基本情報 

哲学の道
【住所】京都市左京区鹿ケ谷法然院町付近
【アクセス】
・北側から歩く場合
地下鉄烏丸線「今出川駅」乗換、市バスにて「銀閣寺道」下車、徒歩約5分
・南側から歩く場合
地下鉄東西線「蹴上駅」より徒歩約15分





慈照寺(銀閣寺)「わび・さび」の聖地で将軍の気分を味わう

哲学の道の北の端に位置する銀閣寺は、室町幕府八代将軍の足利義政によって造営された山荘・東山殿を起源とする、臨済宗のお寺です。昼間は多くの観光客でにぎわうこのお寺も、早朝には静粛な空気の中、「わ(侘)び・さ(寂)び」の雰囲気をより一層堪能できます。さらに、境内の小高い丘から京都の市街地を見渡せば、京都を治めた足利将軍の気分を味わえるかもしれません。

 

基本情報

慈照寺(銀閣寺)
【住所】京都市左京区銀閣寺町2
【時間】3月~11月 8:30~17:00/12月~2月 9:00~16:30
【電話】075-771-5725
【アクセス】市バス「銀閣寺前」下車、徒歩約5分
      市バス「銀閣寺道」下車、徒歩約10分





法然院:穏やかな静けさが魅力のお寺

哲学の道を少し東に登った所にある浄土宗の開祖・法然上人ゆかりの法然院は、知る人ぞ知る静かなお寺です。伽藍内は通常非公開ですが、山門から本堂までの参道は、法要などの場合を除き自由に拝観できます。





訪れるたびに、静寂の中にたたずむ茅葺の屋根の山門が温かく迎えてくれているように感じられ、山門をくぐると現れる二つの白砂檀(びゃくさだん)のデザインが季節ごとに変わるのも見どころの1つです。




 

基本情報 

法然院
【住所】京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
【時間】通常は参道のみ拝観可(6:00~16:00)
特別公開期間:4/1~7、11/18~24
【電話】075-771-2420
【アクセス】市バス「錦林車庫前」下車、徒歩約10分



swimpond coffee:こだわりとセンスあふれるコーヒーショップ

哲学の道から少し西、居心地のいい町として注目される浄土寺エリアにたたずむコーヒーショップ。京都・岩倉にあるmiepump coffee shopでオーナーご夫妻の息子さんが焙煎された、5種類のコーヒー豆から選ぶ、丁寧に入れられたこだわりの1杯が楽しめます。
オーナーのご夫婦が以前暮らしていた岐阜県でモーニング文化が親しまれていたことから、トーストとゆで卵のモーニングセットを朝8時から提供されています。



イラストレーター西淑(nishi shuku)さんが手掛けた看板、パッケージを含め、店内の内装、テーブルなどもセンスがあふれており、優しいご夫妻の雰囲気に癒される空間です。
朝さんぽに合わせて、ふらっと立ち寄りほっこりすれば、最高の1日のスタートとなること間違いなしです。

 

基本情報 

swimpond coffee
【住所】京都市左京区浄土寺馬場町1-4
【営業時間】8:00~17:00 月・火曜日休
【電話】075-741-7395
【アクセス】市バス「錦林車庫前」下車、徒歩約3分


 

ライター紹介


吉田 美佳
京都生まれ、京都育ち、京都在住の京おんな。大好きな地元のおきにいりを世界中に紹介するべく、2017年より京都市ビジターズホストとして活動中。
お気に入りの場所は哲学の道。学生時代6年間毎日通った、青春の思い出の場所。