夜観光のススメ

2025年03月31日(月)

夜観光

烏丸四条のレトロビルのミニシアター~京都シネマ~

レトロビルのミニシアターで世界中の映画を鑑賞 京都シネマ

夜の帳がおりるころ、京都は昼と違う表情を見せてくれます。このコーナーでは、ミニシアター、書店、ギャラリーなど、夜に訪ねたい文化スポットをご紹介します。
今回は、京都のミニシアターの2回目。ご紹介するのは、四条烏丸COCON KARASUMA内にある「京都シネマ」です。こちらは、河原町三条にあった「朝日シネマ」の流れを汲む「京都のミニシアター」の老舗です。食事不可(飲み物は可)の「映画に専念する」空間で、世界の上質な映画を楽しみましょう。

ここでしか見られない作品と出会える

京都シネマがある「COCON KARASUMA」は、1936年に竣工した京都丸紅ビルをリノベーションしたビル。デザインは建築家の隈研吾さんが担当しました。おしゃれなカフェや輸入家具店を見ながら、エスカレーターで3階に上がると、京都シネマの入口に到着します。


 
京都シネマは、河原町三条のミニシアター「京都朝日シネマ」が2003年に閉館したことを惜しむファンの声にこたえ、2004年にこの場所で開館しました。不朽の名作を特集上映する「午前十時の映画祭」で知られているほか、いわゆる単館系映画など、ここでしか見られない作品が多いのが特徴です。
幅広い年齢層に支持されており、平日のお昼間はミドルエイジ層が、夜や土日には若い人も多く集まります。特に、映画監督や俳優の舞台挨拶がある日は、観客の熱気は最高潮に達します。

 
今回お話を伺ったのは、フロアマネージャーの川添結生さん。子どものころから、母親と映画館に行くのが楽しみだったそうです。「母はハリウッド映画が好きでしたが、私は中学生のとき、『アメリ』のかわいらしい世界観に夢中になり、ミニシアターに興味を持ちました」と笑顔で話します。何度観ても、そのたびに新しい発見がある映画の世界。そんな魅力から京都シネマを就職先に選びました。
「話題の映画、名作のデジタルリマスター、硬派なドキュメンタリー、マイノリティーをテーマにした映画など、バラエティ豊かな作品を上映しています。幅広い方に楽しんでいただけたら」と川添さんは語ります。
 


上質な空間で、選りすぐりの作品を味わう

 映画の世界に集中できる上質な空間

館内には3スクリーン、イメージカラー赤のシネマ1(104席)、緑のシネマ2(89席)、青のシネマ3(61席)があります。今回は、シネマ2で2025年2月10日、フランスのアルノー・デプレシャン監督の「映画を愛する君へ」を鑑賞しました。

 緑の椅子が素敵なシネマ2

最近はインターネットで配信される映画を観ることもできますが、映画館の椅子に座ると独特の高揚感があり、胸が高鳴ります。スクリーンに映し出される世界に、没入するのは至福の時間。見知らぬ人と同じ作品を観る喜びを共有できるのも、映画館の魅力の一つです。エンドロールまでじっくりと楽しみ、満ち足りた思いで席を立ちました。

 

お土産にぴったりのコーヒー

 お土産にぴったりのドリップパックのコーヒーも販売されています

せっかくなのでパンフレットを買おうと売り場に寄り、お土産にぴったりなドリップパックのコーヒーを見つけました。京都シネマはさまざまな形で映画を楽しんでもらうため、自主上映や配給を行うグッチーズ・フリースクールと、映画上映イベント「きょうとシネマクラブ」を企画しています。このコーヒーは、「きょうとシネマクラブ」と、老舗喫茶店「六曜社」(河原町三条下ル)三代目によるセカンドライン「6448 COFFEE+ESSENCE」がコラボしたオリジナルブレンド(1パック200円、3パック500円)。熱々のお湯を注いで飲めば、深煎りの豊かな香りが漂います。映画館で味わったワクワク感がよみがえり、「楽しかったな。また行こう」と独り言をつぶやいてしまいそうです。
 


今回のスポットの基本情報

京都シネマ
【住所】京都市下京区烏丸通四条下る西側水銀屋町620 COCON KARASUMA 3F
【電話番号】075-353-4723
【アクセス】市営地下鉄烏丸線 四条駅
      阪急電鉄京都線 烏丸駅
      市バス・京都バス 四条烏丸バス停 下車
※詳細情報は、公式【HP】よりご確認ください

今回の記事制作担当

株式会社ユニオン・エー