2022年11月01日(火)
京都市ビジターズホストがおススメする朝観光 二条城・西陣エリア「京都の歴史を感じる朝さんぽ」
今日はエリアの散策に便利な「HOTEL THE MITSUI」から出発し、祇園祭と関わりの深い神泉苑、大政奉還の舞台となった二条城、新選組とゆかりのある壬生屯所旧跡八木家と壬生寺をめぐる京都の歴史にたっぷりふれるコースをご紹介します。ホテルに泊まって、少し早起きをして、まだ街が活発に動き始める前の静かな空気を感じながら散策してみてください。
神泉苑
ホテルを出発し、徒歩6分ほどで神泉苑に到着。平安京において天皇のための庭園であった神泉苑。天長元年、神泉苑は弘法大師空海が雨乞いをして以来、祈雨の霊場として信仰をあつめ、真言宗の僧侶が祈りを捧げてきました。そして神泉苑は静御前と義経が雨乞いを通じて出会ったところとも言われています。朝の神泉苑の苑内は人も少なく、目をつむると平安京時代にタイムスリップしたかのように感じ取れる静寂さ。清らかな空気に包まれた苑内を散策して一日をスタートしましょう。
★チェックポイント
自然景観を生かした神泉苑。実はある国の庭園にならって造営されました。どこの国なのか、ぜひ現地で感じてみてください。
基本情報
神泉苑【住所】京都市中京区御池通神泉苑町東入る門前町167
【拝観時間】境内参拝時間:7:00~20:00、寺務所(授与所・御朱印):9:00~17:00、御朱印受付は9:00~16:30
【アクセス】
・HOTEL THE MITSUIより徒歩 約10分
・地下鉄東西線「二条城前」駅下車 徒歩約2分
・JR「二条駅」より徒歩約10分
・市バス「神泉苑前」下車 徒歩すぐ
・市バス「堀川御池」下車 徒歩約5分
【電話番号】075-821-1466
二条城
次に神泉苑から徒歩8分ほどの場所にある二条城。
二条城は慶長8年(1603)に徳川幕府により京都御所の守護と将軍上洛の時の宿泊所として造営されました。 二条城といえば、「世界遺産」「鶯張りの床」などのキーワードが連想されると思います。しかし今回、ぜひ注目していただきたいポイントがもう一つあります。それは、障壁画や欄間などのアート。二の丸御殿障壁画は、徳川将軍家が寛永元年から3年(1624〜26)にかけて行った大改修の際に狩野派の絵師たちによって描かれました。一部屋一部屋の役割と、襖に描かれている絵がどんな意味を持っているのかにも注目してみてください。
基本情報
二条城【住所】京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
【時間】開城時間:8:00~16:00(閉城17:00)、二の丸御殿観覧:8:45~16:10
【アクセス】
・HOTEL THE MITSUIより徒歩 約6分
・地下鉄東西線「二条城前」駅下車 徒歩約2分
・JR「二条駅」より徒歩約17分
・市バス「二条城前」下車 徒歩すぐ
【電話番号】075-841-0096
※「地下鉄1日券(地下鉄全線1日乗車券)」や「地下鉄・バス一日券(京都市営地下鉄・市営バスの全線、京都バス(一部路線を除く)、1日乗車券)」を提示すると、ご利用当日に限り、二条城に優待割引(入城料一般個人800円⇒700円に割引)で入城可能。
新選組発祥の地 壬生屯所旧跡 八木家
二条城から、市バスで移動(9系統「二条城前」乗車、「四条堀川」下車が便利です )。壬生エリアへ移動します。幕末になり、江戸から浪士を預かることになったのが、今回訪れる新選組発祥の地である八木家。ガイド付きのツアーで見学をできます。隣接する京都鶴屋鶴寿庵で受付を行います。こちらは八木家の方に代々受け継がれる和菓子屋さん。受付後、ガイドの方が新撰組の歴史と八木家の繋がりを詳しく説明してくださいます。そしてツアーには抹茶と屯所餅がセット。少し一息ついて次のポイントに移動しましょう。
★チェックポイント
屯所餅は壬生の新選組屯所に因んだお菓子。こちらの中には、ある京野菜が入っているんです!その京野菜とは何か、ぜひ現地でチェックしてみてください。もちろんお土産にも購入可能!
基本情報
【住所】京都市中京区壬生梛ノ宮町24
【時間】9:00-17:00 (最終受付16:00)
【アクセス】
・阪急電鉄「大宮駅」下車 徒歩約10分
・京福電鉄「四条大宮駅」下車 徒歩約15分
・市バス「四条堀川」下車 徒歩約15分
・市バス「壬生寺道」下車 徒歩すぐ
【電話番号】075-841-0751(京都鶴屋鶴寿庵)
※二条城からは 市バス「堀川丸太町」から「四条堀川」へ。徒歩約10分
壬生寺
朝一から京都の歴史を感じた今回のコースの最終目的地である壬生寺。厄除・開運の寺として庶民の信仰を集め、約900年もの歴史をもつ2月の厄除け節分会にはいつも多くの方が訪れます。また、幕末に活躍した新選組隊士たちの訓練場としても知られており、幕末好きの方が多く訪れています。浅葱色のだんだら模様の絵馬、新選組局長・近藤勇の胸像と遺髪塔、そして先ほど訪れた新選組屯所で暗殺された隊士・芹沢鴨のお墓もあります。
基本情報
壬生寺【住所】京都市中京区壬生梛ノ宮町31 (正門:坊城通り四条下る)
【開閉門時間】8:30-17:00 、朱印所受付 9:00~16:30、阿弥陀堂・壬生塚・歴史資料室9:00~16:00
【アクセス】
・阪急電鉄「大宮駅」下車 徒歩約10分
・京福電鉄「四条大宮駅」下車 徒歩約15分
・市バス「壬生寺道」下車 徒歩 約2分
【電話番号】075-841-3381
「HOTEL THE MITSUI KYOTO」のプランはこちら(JTBサイト)
ライター情報
中南美穂 (なかなん みほ)京都市在住の元英語教師。京都が好きでガイドに転身。外国人観光客向け舞妓ショーの司会・通訳などを経験し、現在は京都市ビジターズホストとして活動。また、帰国子女・教員としての経験を活かし、英語コーチとして初心者向け英会話レッスンや中上級者向け発音矯正レッスンを提供中。Instagram: @m__sanpo