朝観光のススメ

2021年11月19日(金)

朝観光

京都市ビジターズホストがおススメする「世界遺産 東寺 早朝特別拝観」

世界遺産で朝活してみませんか?

今回は古都京都の世界文化遺産の東寺で行われている早朝特別拝観を紹介します。
開門前の静寂に包まれた境内を案内付きで東寺をほぼ貸し切り状態で拝観することができます。また、東寺や仏像の知識がなくても、案内の方が丁寧に説明してくださり、質問もできるのでとても充実したプラン。今回の見所を京都市ビジターズホストの私がご紹介します。

東寺とは?
真言宗の総本山で、正しくは「教王護国寺」といい、世界文化遺産のお寺です。平安京造営時に国家鎮護のために創建され、のちに弘法大師空海に下賜されました。真言密教を今に伝える国宝・文化財の宝庫としても知られています。

国宝「五重塔」
東寺のシンボル五重塔は日本一の高さを誇る木造塔。朝日に映える堂々とした姿に圧倒されます。
今回はその初層内部を特別に拝観することができます。この機会に是非内部の如来像や色鮮やかな壁画をご覧ください。

★チェックポイント
実はこの五重塔、現在5代目。落雷による火災で4回焼失しましたが、一度も地震で倒壊したことはありません。それはどうしてなのか。ぜひ現地で案内の方に聞いてみてください。

金堂(こんどう)
東寺の本堂である金堂。
一歩足を踏み入れるとぐっと引き込まれる厳粛な世界観が広がっています。
金堂の中心にはあらゆる病から人を守ってくれるといわれる本尊の薬師如来。その右に日光菩薩、左に月光(がっこう)菩薩が安置されています。案内の方の説明を聞くと、それぞれの仏像の美しさにさらに引き込まれること間違いなし!

★チェックポイント
薬師如来の台座には如来を守り、如来の願いを成就する働きがある十二神将が並んでいます。それぞれの頭上には何か違うものが乗っています。私たちにも馴染みのある「十二」の何か。是非その答えは皆さんの目でご確認ください。

講堂
空海によって築造された講堂が位置するのは東寺の敷地のほぼ中心。つまり、空海が伝えたかった秘密の仏教の中心とも言えるのではないでしょうか。
講堂には大日如来像含む合計21体の仏像が安置されています。この「立体曼荼羅」が弘法大師の密教の教えを視覚的に表しています。
★チェックポイント
平安時代前期からの仏像彫刻や「イケメンの仏像」と言われている帝釈天さんにも注目!

遊び心も溢れる「小子房」
天皇が来られたときに使う通常非公開の「小子房」も特別に拝観できます。それぞれの部屋には京都を代表する日本画家のひとり、堂本印象による障壁画があります。昆虫が飛んでいる様子やスイカの上に可愛い動物が描かれていたり、細部まで遊び心があり、筆で描かれた羽や一本一本の毛のタッチは必見です!
★チェックポイント
最後に案内される勅使の間は他の間に比べるととても華やかな部屋なのに、奥の壁画はなぜか少しシンプル。その答えも今回の特別拝観でチェック!

また、ご参拝の証として早朝特別拝観限定の御朱印もいただけます。

案内の方がいることでより深くお寺の歴史や見どころに着目しながら拝観することができます。すがすがしい朝の空気を感じながら、とても充実した約1時間の早朝特別拝観。素敵な一日が始まること間違いなし!
みなさんも京都の世界遺産から一日をスタートしてみませんか?

※詳細・お申込みはこちらから

【期間】2022年6月~2022年8月
 ※設定日はお申込みフォームにてご確認ください
【時間】各日7:30~8:30(所要約1時間)
 ※参加ご希望の2日前の10:00までにご予約下さい。
【料金】お一人 3,000円
 ※当日、受付にて参加人数分を現金でお支払いください。
【人数】各回 2~20名
【開催場所】東寺

基本情報

東寺
・京都駅から徒歩約15分
・京都駅から市バス205系統「東寺道」下車、徒歩約5分

ライター紹介

中南美穂 (なかなん みほ)
京都市在住の元英語教師。京都が好きでガイドに転身。外国人観光客向け舞妓ショーの司会・通訳などを経験し、現在は京都市ビジターズホストとして活動。Instagram:@m__sanpo