朝観光のススメ

2019年12月02日(月)

朝観光

京都在住のライターがおすすめする「京都の朝」2019年12月号

早朝に行く「終い(しまい)弘法」「終い天神」でゆったりとお正月準備

京都の二大骨董市として知られるのが、東寺で開かれる「弘法市」と、北野天満宮の「天神さん」です。




東寺は、空海(弘法大師)が嵯峨天皇から賜ったお寺。旧暦の3/21に亡くなったことから、毎月21日は大師の縁日(弘法さん)として、御影供法要が行われ、境内は陶器、古着・着物、乾物、植木などなど、1000店近くの露店が並びます。

(御影供の様子)


中でも12月は「終い弘法」と言われ、数の子や黒豆といったおせち料理に欠かせない食材や来年の干支飾りなども出揃い、1年の中で特に大勢の人でにぎわいます。

全国約1万2000社の天満宮、天神社の総本社として知られる北野天満宮。ご祭神は学問の神様として知られる菅原道真公で、誕生日と逝去日が共に25日であることから、毎月25日は縁日「天神さんの日」として市でにぎわいます。



参道には所狭しと露店が並び、こちらもたくさんの人が古着や古道具などをお目当てに訪れます。弘法さんと同様に12月は「終い天神」と言われ、通常より多くの人出となるのが恒例となっています。




いずれも早朝6:00頃には露店が並び出すので、掘り出し物を手に入れたいなら、やはり朝が狙い目。人出のピークはお昼前。朝なら、まだそれほど混み合うことのない境内で、じっくりとお正月の買い出しができるはずです。

 【プロフィール】
  江角悠子(えずみゆうこ)
  京都在住のフリーライター、ときどき大学講師。書籍・雑誌・Webの京都特集で記事を執筆している。

※2019年12月現在の情報になります。掲載内容に変更の場合もありますので、事前にご確認ください。