火床

火床
ひどこ

「火床(ひどこ)」とは松明を燃やすポイントのことです。江戸時代の初めのころは大文字の火床は杭を打って松明を刺して、そこの点火をしていたようですが、現在は長い大谷石を2本、山肌の平場に置き、そこに松割木を井桁状に高く積み上げ、その中や周囲に麦わらを集め、松明で点火するという「積み木」方式です。現在は多くの山ではこの方式を採用していますが、「鳥居形」だけは、古式の「松明方式」を踏襲しています。

また、その積み木式の火床も幾つかの種類があり、二つ並べた長い大谷石の上に積む「大文字」と「船形」、コンクリートで固めた栗石の上に松を積み上げる「左大文字」。

そして「妙法」は現在、鉄で出来た大きな受け皿の上に松を積み上げています。鳥居形の松明を指すのも現在は鉄製の受皿になっています。親火床だけは、松割木と護摩木を井桁状に積み上げています。

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