「藤原公卿参朝列」&「平安時代婦人列」

「藤原公卿参朝列」&「平安時代婦人列」

平安時代を通して隆盛を極めた藤原氏一門。まさに貴族の代名詞といえるでしょう。特に道長・頼通親子の時代、その栄華は絶頂に達します。行列は藤原氏一門の公卿達が正装で朝廷に向かう様子が「藤原公卿参朝列」として再現されています。そして時代祭行列の圧巻ともいうべき列が「平安時代婦人列」です。その中でもひときわ華やかなのが「紫式部」と「清小納言」です。紫式部は彰子、清少納言は定子にと、別々の中宮に仕えていたので、同じ場に居合わせることはあまりなかったと思いますが、時代祭では仲良く同じ輿に乗っています。また、源義経の母である「常盤御前(ときわごぜん)」は3人の幼子を連れて、平家から身を隠す逃避行の様子を表しています。まだ乳のみ子であった牛若(源義経の幼名)は常盤御前の衣の中に抱かれていますよ。また平安時代初期の歌人で美人の誉れ高い「小野小町」、和気清麻呂(わけのきよまろ)の姉で、孤児の世話に積極的であった「和気広虫(ひろむし)」、家臣の妻でありながらその才能を見いだされて桓武天皇に仕えた「百済王明信(くだらのおおきみみょうしん)」。魅力的な女性たちがきら星のごとく続きます。

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