「室町幕府執政列」&「室町洛中風俗列」

「室町幕府執政列」&「室町洛中風俗列」

平成19年デビューした「室町洛中風俗列(ふうぞくれつ)」と「室町幕府執政列(しっせいれつ)」。長らく足利尊氏が後醍醐天皇方に相対した勢力と見なされたものの、近年、尊氏ら室町幕府が残した功績が見直され、列が誕生したと思われます。その室町幕府将軍とそれを支えた「三管領(さんかんれい)・四職(ししき)」という重臣たちの列が「室町幕府執政列」。管領とは将軍を補佐する重要な役目、現代でいう内閣官房長官クラスで。その管領には「斯波(しば)・細川・畠山」の三家が交代で就任していました。また四職は侍所頭に就任する四つの家柄、赤松・一色・京極・山名です。今でいう警視庁長官クラスです。どちらも将軍家に次ぐ名門として、その後も大名として力をつけていきます。

また、室町時代に民衆の力が大きく膨らみ、それが「風流踊(ふりゅうおどり)」という、風流傘を立て、輪になって踊るという独特の踊りが流行し始めます。やがて京の都から全国各地に広がり、盆踊りの原型にもなったと伝えられています。祇園御霊会の山鉾といい、この風流踊といい、京の町衆の文化が大きくうねりをもって動き始めたのが室町時代です。

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