「維新勤王隊列」&「維新志士列」

「維新勤王隊列」&「維新志士列」

時代行列の先頭をきって、しかも鳴り物入りで登場するのが「維新勤王隊」です。

かつての北桑田郡京北町(現在京都市右京区京北)から、朝廷の力になろうと官軍としていち早く駆け付けたのが山国隊です。笛と太鼓を持った楽隊を要するこの部隊は、時代祭のシンボルともいえるでしょう。大正8年(1919)までは本当に京北町から人が馳せ参じて、時代祭に参加していたのですが、現在は平安講社の中の担当学区で構成しています。次に「維新志士列」。明治維新の功労者14人が「七卿落(しちきょうおち)」列をはさんで登場します。「桂小五郎」「西郷吉之助」「坂本龍馬」「中岡慎太郎」「高杉晋作」などです。

また「七卿落」とは、文久3年(1863)、討幕の計画に失敗した「三条実美(さんじょうさねとみ)」ら尊王攘夷派の公卿衆7人が長州へ落ち延びた事件です。みのをかぶった7人の公家たちを、久坂玄瑞(くさかげんすい)ら長州藩を中心とした武士たちが護衛しています。

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