「白川女」・「大原女」・「桂女」

「白川女」・「大原女」・「桂女」

京都を代表する働く女性の個性派集団が一堂にそろうのも、時代祭の楽しみです。

「白川女(しらかわめ)」、「大原女(おはらめ)」そして「桂女(かつらめ)」です。中でも「白川女」は独立して列が構成され、神幸列(しんこうれつ)のすぐ後ろを歩きます。また時代祭当日の行在所では、神前に花を献上する役目もずっと続けています。白川女は京都市北東部、白川砂の産地として有名な北白川付近の女性たちで、比叡山のすそ野、白川に広がるお花畑の花を「花いらんかえー」と売り歩き、その行商は平安時代から続いてきたといわれています。

また「大原女(おはらめ)」は洛北大原の里の農家の女性たちで薪(まき)や炭などを頭に乗せて京の町へ行商に出ていました。実は八瀬にも別系統の「大原女」がいるのです。衣装などは少し異なっています。最後に「桂女」とは桂の里に住む鮎売りの商人でした。白い布を頭に巻いて木桶を持ち、鮎や瓜、飴などを売り歩いていたとのことです。

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