行列の規模と順路

行列の規模と順路
ぎょうれつのきぼとじゅんろ

明治28年にスタートした当初はわずか6列だった、時代行列も現在(平成21年)は20列までになり、その規模は行列参加人数約2000人。総延長約2キロメートル。牛2頭、馬約70頭、牛車(ぎっしゃ)や鳳輦(ほうれん)を始め使用される調度品は大小合わせておおよそ1200点余。最初から最後まで見物しますと2時間弱かかります。

正午に京都御所の建礼門前を出発した一行は、京都御苑を南下、堺町御門から丸太町通をいったん西へ、烏丸通まで進みます。今度は烏丸通を南下して御池通を西へ。市役所の前を通過し、河原町通を少し下がって、三条大橋を渡り三条通を神宮道まで一直線。神宮道から北上を始め、大鳥居を抜けるころには午後2時半を過ぎています。最後の花道ともいえるこの神宮道(平安神宮参道)を朱塗りの応天門まで歩き、平安神宮境内にその姿は消えていくのです。後方の神幸列が入り、護衛の弓箭組列(きゅうせんくみれつ)が入って行き、中で「還幸祭(かんこうさい)」(非公開)が関係者だけで実施されるころには秋の陽も西に傾いています。

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