巡行時の役割分担

巡行時の役割分担
じゅんこうじのやくわりぶんたん

鉾や一部の大きな山では、お囃子(はやし)を担当する「囃子方」、船頭の役目を果たす「先導役」。そして山鉾を引っ張る「引き手」「舁(か)き手」など、いろんなお役目の人々で成り立ちます。その中で一番空に近いところにいるのが「屋根方(やねかた)」。大きな鉾では3人がその役にあたり、巡行中ずっと屋根の上に待機しています。その主な役目は狭い通りに入ったときの電線・電柱・民家の屋根と接触しないように調整するのが「屋根方」の役目。

特に、最後のメインルート「新町通」は、ほかの通りと比べて道幅も狭く、また民家が密集していますので屋根瓦や電柱や電線も多く、「屋根方」が活躍するところです。また、「屋根方」は鉾にそびえる「真木」の揺れを見張る役目も持っているのです。「縁の下の力持ち」ならぬ「屋根の上の何とやら」ですね。

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